Diary


4/25 ~ 4/29

 25日の新日本交響楽団の定期演奏会にご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。おかげさまで気持ち良く演奏させていただくことができました。

 前にも書いたことがあると思いますが、毎週水曜日が練習日の新日響、私が同じく水曜日が練習日の那須フィルに関わることになったために今回が最後の共演となりました。

 最初に呼んでいただいたのは、まだ仙台フィルの副指揮者をしていた2001年の晩秋だったと記憶しています。その時は所謂「下振り」で、最初の「本振り」は2003年の2月、東京文化会館でのアマオケフェスでのシベリウスの5番でした。その後はなかなか日程が合わず、結局定期は創立40周年記念でのマーラーの5番といきなり新日響の最も大切な演奏会が初登場となりました。その後はまたプラハに行っていたりしたため間隔が空き、昨年からは前回の (私の念願でもあった)「わが祖国」そして今回と続けて呼んでいただきました。2回連続登板の理由には、もう5年以上も演奏会の度に違う指揮者を呼んでいた新日響が継続的に面倒をみてくれる指揮者と組んでみたらどうなるかという考えもあったようです。

 このように、常に新日響には大切にしてもらってきました。感謝していますよ!


 新日響の団員のエネルギーはすごいものがあります。やはり忙しい平日でもオケをやろうという人たちが集まっているからですかねえ。特に打ち上げは一度部外者にも公開したいくらいです (笑) 。それと、新入団員がオケに馴染むのがここは早いように思います。変にうじうじしたところは皆無だし、東京で平日に練習をするアマオケをお探しの方、お勧めしますよ!

 私はこの8年間半近く、音楽的なことでは実に厳しく新日響に接してきました。最近では「それじゃあ演奏する意味がない!」と言って棒を投げ出したりすることもしばしばで、自分のほうでも新日響に来るとどうしてもそうなってしまう自分が嫌で嫌で、皆さんに愛されたいがために練習を休みたいと思うこともしょっちゅうでした (が、もちろん一度もずる休みはしなかったわけですが) 。それにもかかわらず、もう共演の機会はこれが最後と言っても「また3年したら」「3年が無理だったら5年経ったら」と言ってくれて、「じゃあ、とりあえず飲み会を」と声をかけてくれる団員の皆さん、正直言って「どうして??」です。皆さんのお気持ち、今はただただ有り難く受け止めています。

 次の演奏会は今をきらめく山田和樹さんの指揮、そのあとも贅沢な指揮者やソリスト、指導陣に恵まれている新日響の、輝かしい未来を信じております。


 さて、月〜水曜日は山響と鶴岡・酒田の小・中学生に音楽を届けていました。丁度山形も庄内も桜が咲き誇っていています!

IMG_3474.JPG         (山形市内、霞城公園の桜です)

IMG_3478.JPG         (こちらは酒田市内の中学校にて。美しい!)


 毎日体育館で演奏しています。体育館の響きも場所それぞれです。今週は何故か「当たり」の体育館が多く、教会かコンサートホールかというような美しい残響の中で演奏を楽しんでいます。

 水曜日は本番後、約350キロ離れた那須フィルの練習に駆け付けました。ポテンシャルは絶対にあるので出来る限り盛り上げていきたいと思います。ただ今はまだ、眠れる美女を起こそうとする野獣 (!?) といった感じかなあ (笑) 。

 練習後は再び山形まで戻りましたが、ゴールデンウィークに突入とあって車の量が多かったですね。でも今日は大渋滞だったそうですから、昨夜のうちに山形まで来てしまっていて大正解といったところです。

 今日は山響の団員さん関係の演奏会を2つはしごしました。お昼は「みちのくホルンカルテット」の演奏会。山響と仙台フィルの若手奏者によるアンサンブルです。演奏会のメインは何とホルン四重奏による「アルヴァマー序曲」。見事なアレンジと演奏でした!

 夜は山響首席フルート奏者、足立さんのリサイタル。ハープの内田奈織さんとの共演でした。もともと響きの豊かさが一際目立つ足立さんの音色が、内田さんのハープが創り出す豊穣な響きと相俟って、ますます光を帯びていました。意欲的なプログラム中、ニーノ・ロータのソナタがありましたが、実はこの曲、私が昔から大好きな曲でして。生演奏で聴くのは17年振りだったと思いますが、それだけに堪能させていただきました。

 最後に。前回の日記で、「万葉軒さんの気合いの入ったお弁当」と書きました (ニューフィル千葉のチャリティコンサートでのことです) 。これについて一言。当日の演奏者とスタッフのお弁当を万葉軒さんが、お茶を伊藤園千葉支店さんが提供してくださったのですが、お弁当を開けると次のような紙が入っていました。

IMG_3481.JPG

 上手に撮れてなくてすいません。しかもお弁当自体は即食べ尽くしてしまったために写真がありません・・・ 要するに万葉軒さんは特別仕立てで私たちのお弁当を提供してくださったのです。これには一同感激しました・・・ 万葉軒さんは駅弁なども販売していらっしゃいます。美味しいですからぜひ一度ご賞味くださいませ (http://www.manyouken.co.jp/index.html) 。

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