京都コンサートホールでマーラーの交響曲第3番をお勉強。とはいってもチェコ・フィルの演奏会を客席で聴けた訳ではなし。ホールはまさに満員御礼状態。
今私が送っている生活を知り合いに話すと、大抵「うらやましい」とか「楽しいでしょう」などという言葉が返ってきます。確かに自分でも恵まれていると思います。しかし手放しで楽しいと言えるかといえるとなかなか微妙なところでして。今日もそうですが何しろオーケストラの現場に立ち入る人間のなかで現場に何の貢献もしていないのは私だけ。音大生の頃だったらへっちゃらだったのかもしれませんが、プロの音楽業界の現場の片隅でかれこれ13年間働いてきた自分としては何しろこれがこたえます。一歩歩けば自分が邪魔者であるという意識にとらわれ、スタッフの方にお声をおかけするのも胃が痛くなる思いです。これは私の全く自発的な思い込みで、実際には非常によくしていただいているのですが。一音からでも何かを得たいという純粋な気持ちが少しでも無くなれば、とても持ちこたえられない気がします。