Diary


11/13

 実は、「ゆうがたクインテット」なる番組にはまりつつあります。番組自体はかなり前からやっていたそうなのですが、東京に部屋を持っていたころは殆どテレビをつけることがなかったので知らなかったのです。ご存知の方も多いと思いますがもしまだご存知でない方は平日朝7時50分からNHK教育を見てください! 話はそれからだ!?


 昨夜は寝るのが遅かったのですが、目覚まし時計を7時47分に合わせてこの番組を見るために飛び起きました! ただし10分間の番組が終了したらまたしばし眠ってしまったのですがね、情けないことに。

 本番が16時から、今日はもうリハーサルがなかったので (というのもイヴェント自体は既に12時半からスタートしているのです) 、お昼頃にホテルのすぐ前に見える名古屋城に行って参りました。初めて行ったのですが、誠に残念なことに名古屋城はその殆どを第二次世界大戦中の空襲で失っているのですね。天守閣は再建はされているものの、内部はすっかり近代の建物になっていて、博物館としては立派ではあるものの江戸時代を身体と心で感じる瞬間は皆無。これはいささか残念なことではありました。

 城内には菊人形というのが展示してありまして、「椿姫」ならぬ「春姫」がおわしました。

 売店にて、ボブ佐久間さんの作曲・指揮、名フィル・ポップスオーケストラの演奏による「交響詩・名古屋城」という作品のCDが売っていたので思わず買ってしまいました。まさか名古屋城に来てまでCDを買うとは。

 さてさて、ホテルの部屋に戻り、スコアを見返して、タキシードに着替えていざ出陣 (とはいってもエレベーター降りるだけです) 。会場には熱気があって、舞台袖にいても伝わってくるほどです。気合いを入れて「カルメン」からスタート。朝岡さんの司会もさすがプロ!だなんて感心する前にすっかり私自身お客様気分になって楽しんでしまったほどでしたし、オーケストラも舞台上も集中度が高く、お客さんの反応も上々でひとまず安心、といったところですが、自分自身に関しては反省点が多々ありすぎでして・・・今日を明日に上手に生かしたいと思います。

 終演後すぐ、ステージ袖に自ずと主なスタッフの方々が集まって、ここの印象は、あそこのタイミングはなどと少しばかり検討作業をして解散、自分の部屋に戻りました。いやいや、本番終了15分後の風呂というのは、至福のひとときですねえ!

 それからはずっと読書などをしてほとんどを部屋の中で過ごしました。この同じ建物で数時間前に大勢の人たちに囲まれて演奏をしていたことなどまるで嘘のような、静かな夜でした。


 今日の本番@ウェスティンナゴヤキャッスル 天守の間

 MIKI EXELAND 2007 日々新々 〜ときめきと、輝きと。
  スペシャルステージ2 〜音楽と劇の融合、ザ・グランドオペラ〜

  ビゼー:歌劇「カルメン」 から
       a) 第1幕への前奏曲
       b) ハバネラ (第1幕)
       c) ジプシーの歌 (第2幕)
       d) 闘牛士の歌 (第2幕)

   カルメン:手嶋 眞佐子
   エスカミーリョ:宮本 益光
   フラスキータ:友利 あつ子
   メルセデス:西本 会里

  ヴェルディ:歌劇「椿姫」 第1幕 (一部省略あり)

   ヴィオレッタ:飯田 みち代
   アルフレード:成田 勝美
   ガストーネ:大瀧 賢一郎

  アンコール/ヨハン・シュトラウスII:喜歌劇「こうもり」 第2幕 から
               「ぶどう酒の燃える流れに」 (日本語歌唱)

   アデーレ:飯田 みち代
   オルロフスキー:手嶋 眞佐子
   アイゼンシュタイン:宮本 益光


   東京フィルハーモニー交響楽団
   二期会合唱団

   演出:飯塚 励生

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