Diary


11/14

 一昨日の夜の宴席で、話題が欧米人と日本人の思考の根底における違いは何かということが話題になって、「そういったことに興味があるのなら、これを聞き逃す手はないよ」といってお勧めされた、 イヴェント内の、「国家の品格」の著者、藤原正彦さんの講演を拝聴させていただきました。藤原さんの、この国に対する深い愛情と、それと同時に、現代のこの国において彼の愛しているものがどんどん失われていっているということに対する強い危機感を胸いっぱいに吸い込みました。藤原さんのお考えを自分が全て理解出来ているかどうかは分かりませんが、今まさに急速に失われつつある、古き良き日本人のメンタリティの中にこそ、これから尚一層危機的な状況になるであろう世界を救う可能性があるというお考えには全くもって同感です。


 「国家の品格」自体はまだ読んでいないのですが、実はあちらで読もうと既にプラハには持っていってあります。

 さて、自分の本番のほうは、全体的に昨日より良い方向に傾いて、個人的な悔いの残りを別とすれば、先輩に引き継ぐにあたってポジティブな状態で終えることができました。

 新幹線で東京駅に戻り、先輩にご報告のお電話をして無事業務を終えたあとは、親しき同業者の方々と2ヶ月振りに宴会でした。

 今日のお仕事を持って、しばらく勉強 (と旅と休暇と) だけの生活になります。自分の手帳に先の仕事の予定が全く無いのは、19歳で初めて指揮をすることでお金をいただいて以来、実に初めてのことです。自分で決めたことなのに、すこーしばかり不安な気持ちも抱いているのが情けないところではありますが、出来るだけこの期間を有益に過ごしたいと思っています。


 今日の本番@ウェスティンナゴヤキャッスル 天守の間

 MIKI EXELAND 2007 日々新々 〜ときめきと、輝きと。
  スペシャルステージ2 〜音楽と劇の融合、ザ・グランドオペラ〜

   (昨日と同内容の公演)

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