Diary


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 今日聴いたコンサート@東京藝術大学 奏楽堂

 藝大定期 第327回  第39回 藝大学生オーケストラ

 指揮:松尾 葉子
 オルガン:石丸 由佳

  ラヴェル:ラ・ヴァルス
  プーランク:オルガン、弦楽とティンパニーのための協奏曲
  リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」 作品35
   (ヴァイオリン・ソロ:岩城 風佑)


 先日芸大に卒業証明書を取りに行った時にポスターを見かけたので、良い機会と師匠を訪ねました。不肖の弟子は事前の連絡を何もしなかったので、お会いした途端に「なんでいるの!」と言われてしまいましたが!

 お昼のゲネプロから見学させていただきました。卒業以来、内外のオーケストラを振ったり聞いたりしてから改めて聴く芸大の学生オケは、学生時代に聞いていた感覚とはまた違った感触を覚えました。今日は年代的にかろうじて知っていた大学院生の後輩に今の学生たちを紹介してもらいましたが、賢そうな顔をした彼らは、一体何を考えながら今日の演奏を聴いているのかなあと、当時の自分に思いを馳せながら考えていました。

 ゲネプロのあとかなり時間があったので、師匠と学食でゆっくりお話を伺うことができました。弟子入りして16年、師匠の素晴らしいのはその間に変化していくご自身のお考えを隠さずに教えてくださることで (時にはある曲に対する師匠の評価が180度変わることもあります) 、私たちもそんな師匠を見ながら、出来るだけある一つの考え方に留まることをよしとしないような育ち方をしてこられたような気がします。今日も「最近はこう思うようになった」というようなお話をいくつも伺いました。だからこそこうして時折お会いする価値がいつまでもあるというものです。

 久しぶりに見た師匠の本番。本番での強さっぷりには改めて感服でした。それに、手前味噌と言われるかも知れませんが、芸大のオケには他の音大のオケでは味わえない独特のゴージャスな音があり、懐かしく感じると共に堪能させていただきました。それから「シェヘラザード」のヴァイオリン・ソロが非常に色っぽくてグッドでした。

 会場で偶然お会いした某SN響の方々6名と、終演後上野で宴会。

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