13時05分成田発のブリティッシュ・エアウェイズ便でロンドンへ。エールフランス便でないということだけで安心している自分がいます。機内で読みかけだったプラトンの「饗宴」、金聖響さんと玉木正之さんの共著「ベートーヴェンの交響曲」を読み切りました。
「饗宴」はきちんと理解するにはもっと読み込まないといけませんが、それはともかく、訳者の久保勉さん (岩波文庫で読んでいます) の気合いには圧倒されました。110ページ足らずの本編に対して久保さんの序説・訳者注・あとがきを合わせてほぼ65ページ。特に序説はそれだけで私などどっぷりと読み疲れてしまいました。訳者注も「なるべく簡単を旨をし」とお書きになっていながら、本文の最初の3行に対していきなり2ページの注が付いていて唖然としました。
話は最終的にはソクラテスの話に収束していくわけですが、個人的にはいささか観念的なエリュキシマコスの話のあとに出てくるアリストファネスのスーパー・ロマンティックな言説にびっくり仰天でした。
ヒースロー空港ではパスポート・コントロールが厳しくてびっくりしました。「ロンドンに来るのは初めてか?」「目的は?」「何を見るんだ?」「どんなコンサートに行くんだ?」「ロンドンに友達はいるのか?」「住まいはどこか?」など3分くらい追求されました。何を見るんだっていわれたってまだ決めてないのになあ。「観光、っていうだけじゃ不十分?」って行ったら <No!> と言われて怖かったです。ほかの人たちもそれなりに色々と聞かれていたよう。
Metro ならぬ Underground に乗って市街地へ出ました。それほど寒くなくて一安心。ホテルも迷わず行けたし予約もちゃんと入っていて二安心だったのですが、部屋に入って「やはり・・・」とブルーな気持ちになりました。それはまるでテレビの付いた独房のようです。バス・トイレももちろん別。これでも東京でいつも泊まるホテルとほぼ同額の値段なのですが・・・ でも仕方ありません。早速シャンプーとボディソープを買いに出かけました。
「ジラフ」なる微妙に和テイストが入った店で夕食。テリヤキ丼のごはんの部分がパスタになったようなものを割り箸で食べました。それだけで約2,000円。ちなみに地下鉄のキップは3日間全ゾーン乗り放題で約4,500円。参考までにプラハでは2週間乗り放題で2,000円弱です。なんちゅう物価だー。