Diary


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 今日聴いたコンサート@ルドルフィヌム ドヴォルザーク・ホール

 プラハ・フィルハーモニア演奏会 (オーケストラ・シリーズ第4回演奏会)

 指揮:シャルル・オリヴィエリ=ムンロウ
 チェロ:アレクサンドル・クニャーゼフ

  スメタナ:歌劇「秘密」 前奏曲
  シューマン:チェロ協奏曲 イ短調 作品129
  アンコール/J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV 1009 第5曲「ジーグ」
  アンコール/J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV 1009 第4曲「ブーレ」
  アンコール/J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV 1007 第1曲「前奏曲」
  ライネッケ:交響曲第2番 ハ短調 「ハーコン・ヤール」 作品134


 この地で是非聴いてみたかったのがこのプラハ・フィルハーモニアの演奏でした。近年リリースされた、桂冠音楽監督ビェロフラーヴェク氏とのドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲やチェロ協奏曲のCD (ハルモニア・ムンディ・フランス) は非常に良い演奏でしたので。遂に今日機会を得ました。

 今日は弦楽器が8-6-5-4-3 (人) の編成。広くないドヴォルザーク・ホールのステージでもこじんまりと見えたほどでした。音色はとてもクリアで柔らかくはない感じ。少しイギリスのオーケストラに近いでしょうか。プラハにあっては珍しいタイプのオーケストラかと思います。

 チェロのクニャーゼフさんは有名な方ですが初めて聴きました。アンコールのバッハ、まるで超絶技巧のショーピースのようでした。第1番のプレリュードなどものすごい速さでした。

 私の最も好きなフルート協奏曲のうちの1曲はライネッケの協奏曲で、今日は彼の交響曲も楽しみにしていました。第1番はCDで聴いたことがあるのですが第2番は全く初めてでした。しかし感想としては正直微妙なところです。美しく、何か感情を呼び起こさせられるような楽想はたくさんあったのですが、それらのパーツが全体の中でどのように関係づけられているのかが今ひとつはっきりしませんでした。それにオーケストレーションがどうなっているのか分かりませんが、あれだけ明晰な音色を持つプラハ・フィルハーモニアをもってしても響きがこもりがちで、何が演奏されているのかさっぱり理解できない場面も多かったです。

 指揮者もオーケストラもかなり熱心に演奏されていただけに残念でした。また違ったレパートリーでこのオーケストラを聴いてみたいと思います。

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