Diary


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 今日聴いたコンサート@ルドルフィヌム ドヴォルザーク・ホール
 
 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団演奏会
     (「ズデニェク・マーツァルとのルドルフィヌムの午後」シリーズ第3回)

 指揮:ズデニェク・マーツァル

  マーラー:交響曲第1番 ニ長調 「巨人」


 今日の昼は1曲プロの短い演奏会でした。毎日マーラーで楽員の方々はさぞお疲れのことだろうと思います。毎日聴衆のマナーについて書いてもしょうがないんですけど、今日も第2楽章の終わりの和音と同時に威勢の良い携帯の着信音がしてがっかり。それと、こちらの若い女性の間では腕輪がはやってるんですか? ここ数日で何人かがしているのを見かけました。彼女たちが姿勢を変える度にじゃらじゃらうるさいでやんす。

 今日は指揮者の向かいのオルガン席から聴いていましたが、終楽章のコーダではマーツァル氏が本当に嬉しそうな表情で振っていらっしゃいました。

 次のマーツァル氏登場は4月の下旬です。5月には「復活」も予定されているので楽しみです。

 夜は国民劇場にスロヴァキア国立劇場の引っ越し公演を観に行きました。

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 今日観た公演@プラハ国民劇場

 スロヴァキア国立劇場公演

 R.シュトラウス:歌劇「ナクソス島のアリアドネ」

  指揮:ワルター・コベーラ
  演出:ディーター・ケギ

  執事長:アルフレート・ヴェルナー
  音楽教師:フランティシェク・デュリアチュ
  作曲家:デニサ・シュレプコフスカー
  テノール歌手 / バッカス:ジャンルーカ・ザンピエーリ
  士官:ミハル・ジェロンカ
  舞踏教師:イゴル・パセク
  かつら師:ミクラーシュ・ドボシュ
  召使い:ジュライ・ペテル
  ツェルビネッタ:ヤナ・ベルナートヴァー
  プリマドンナ / アリアドネ:エヴァ・ドジースゴヴァー=イルショヴァー
  ハレルキン:ダニエル・チャプコヴィチ
  スカラムッチョ:イヴァン・オシュヴァート
  トルファルデン:マルティン・マラホフスキー
  ブリゲルラ:オンドレイ・シャリング
  ナヤーデ:アンドレア・チャジョヴァー
  ドリアーデ:モニカ・ファビアノオヴァー
  エコー:エヴァ・ホルニャコヴァー

  スロヴァキア国立劇場管弦楽団


 引っ越し公演ならば、絶対に気合いの入ったものを持ってくるだろうと予想していましたが、今日は見事に当たりました。オーケストラは入念に練習されていたし、声楽陣のアンサンブルも良く練られていたし、ツェルビネッタ役の方もアリアドネ役の方もなかなか素晴らしかったし、演技もかなり細かいところまでついていて、全体的には十分に満足できるクオリティでした。

 演出は現代的、そのこと自体は別に構いません。ただ、ちょっとびっくりしたのは、作曲家役が何と女性であると設定されていたことです! この役はもともとズボン役、つまり女性が男性を演じる役なので、まあその、不可能とは言いませんが、ちょっと最初は話の筋が分からなくなるほど混乱してしまいました。やはり通常の解釈では、作曲家は女性だと成り立たないのです。というのは、「プロローグ」ではツェルビネッタと作曲家の甘いシーンがあるのですから! でも、女性同士で普通にあまーくやっていました・・・

 それと「プロローグ」と「オペラ」の間に休憩時間がないのは他にも例があるようですが、お客の身としてはやはり辛いですね。

 一つ楽しかったのは、有名なツェルビネッタのアリア「偉大なる女王さま」の時に、給仕に扮したピアニストが舞台上にあった本物のピアノを弾いていたことでした。ピットとのアンサンブルもよくとれていて音楽的にも全く問題ありませんでした。

 舞台の様子が、スロヴァキア国立劇場のホームページに出ているので、百聞は一見に如かず、是非一度ご覧ください.。フォト・ギャラリーがあります。
(http://www.snd.sk/?opera-7&predstavenie=ariadna-na-naxe&termin=896)

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