Diary


4/16

 第二次予選の第一日目を見に行きました。今度の会場、Beloselsky-Belozersky Palace は、ホテルからは徒歩10分強なので一次の時より随分楽になりました。オーケストラも変わり、St. Petersburg State Symphony Orchestra というオーケストラで、今度は通常配置。


 今回の参加者で最年少は、イギリス人の15歳! 今はサンクトペテルブルクで作曲と指揮を学んでいるという彼が振るのを今日初めて見ましたが、落ち着いてしっかりとリハーサルをつけていて、恐ろしやーという感じでした。

 今日振った6人のうち4人を見ましたが、また身内贔屓か、私が一番良いと思ったのは日本人。あまり器用とはいえないオーケストラに、バルトークの「管弦楽のための協奏曲」を明るい雰囲気で教えながら、みるみるうちにまとめあげてしまいました。終了時にはオーケストラから歓声もあがっていたよう。

 夜、ネフスキー大通りに面したお店で独りコーヒーを飲みながら、ショスタコーヴィチの交響曲第10番の第1楽章を少し読んでいました。この曲の初演はこの街だったなあと思い、窓から外を眺めましたが、大賑わいの街からはとてもこの曲の初演時のことをイメージできませんでした。

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