Diary


4/18

 今日はまた小雨がちらついていました。ホテルであらかじめ本番服に着替えてしまって、コンクールの会場へ。


 11時40分から私の出番。今回は持ち時間が40分。まずは共通課題曲のミヤスコフスキーの交響曲第21番。これはさすがにオーケストラも慣れてきていて、大きな問題もさしてなくいきました (と思う) 。

 問題だったのは、昨日くじ引きで決まったドヴォルザークの交響曲第7番第1楽章のほう。オーケストラにとって初めての演奏で、それを御するのにものすごく苦労しました。ほかの参加者の演奏であらかじめオーケストラの演奏内容は把握していましたが、想像以上、自分が今までに経験したことのない難しさでした。

 何とか第1楽章の終わりまで辿り着きましたが、もうどうにもならず。このじゃじゃ馬 (?) をうまーくコントロールすることが出来る人が、次のファイナル (本選) に進めるのでしょうか。

 自分の出番のあと、ほかのある日本人の参加者と、そのご友人とで、そのご友人のご友人であるロシア人のお宅 (分かりづらい表現で申し訳ない!) にお邪魔してボルシチをいただきました。本場ロシアの家庭料理を味わえて超満足。昼食後は、打楽器奏者であり、編曲もすれば指揮もして企画もするというロシア人の彼の演奏した映像などを見せてもらいました。いやー、何をやっても巧い (含料理の腕前) 才人でした。素敵な出会いをくださった同業の参加者に感謝です。

 再び会場に戻り、結果発表を待ちます。一時間半ほど待たされたでしょうか。18人の中から次のファイナルに進めるのはたったの6人。ようやく発表された名前の中に、自分の名前はありませんでした。残念でしたが特に悔しさもなし。

 勝負事なのですから、少しは悔しいと思う方が自然なのかもしれませんが、事前の準備も含めて現在の自分にはこれ以上は出来ないなあというところまではやったという感覚があり、それが評価されなかったことは残念ですけれど、自分のやったことに悔いはないので、やはり悔しいとは思えません。

 今回、ほかの参加者をあまりじっくりとは見れていないので、明日からのファイナルでは優秀な指揮者たちの指揮ぶりをよく観察して学びたいと思います。

 日本人の中では、私がおとといの日記に書いた彼、クワハラ・シズオさん (正確には彼は米国国籍です) だけがファイナルに駒を進めることになりました。

 クワハラ氏も含めた日本人4人で「高雄」という日本料理屋に出かけてイザカヤ・パーティー。お疲れさま会の割には、日本のオーケストラにより聴衆を集めるにはどうしたら良いかとか、その他終始超真面目な内容で盛り上がってしまいました。

 ホテルに戻ったのは23時頃だったと記憶しています。急に疲れが出て、すぐに休みました。

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