ホテルをチェックアウトしてからメンデルスゾーン・ハウスへ。今朝まで知らなかったのですが、毎週日曜11時からはここでサロン・コンサートが開かれているとかで、早速駆けつけました。
今日聴いたコンサート@メンデルスゾーン・ハウス 音楽サロン
Liedermatinée
Sopran: Johanna Beer
Klavier: Breda Zakotnik
Brahms: aus; Deutsche Volkslieder
a) Der bucklichte Fiedler
b) Schwesterlein
c) Soll sich der Mond nicht heller scheinen
d) Feinsliebchen
Mendelssohn: Lied ohne Worte op.19 Nr.1
Schumann: Liederkreis nach Gedichten von Eichendorff op.39 Teil I
a) In der Fremde
b) Intermezzo
c) Waldesgespräch
d) Die Stille
e) Mondnacht
f) Schöne Fremde
Schumann: aus; Kinderszenen op.15
a) Träumerei
b) Con fremden Ländern und Menschen
Schumann: Liederkreis nach Gedichten von Eichendorff op.39 Teil II
a) Auf einer Burg
b) In der Fremde
c) Wehmut
d) Zwielicht
e) Im Walde
f) Frühlingsnacht
Mendelssohn: Lied ohne Worte op.38 Nr.2
Fanny Hensel: Lieder nach Gedichten von Joseph von Eichendorff
a) Nachtwanderer
b) Im Herbst
c) Anklänge II
d) Bergeslust
Encore/ Mendelssohn: Volkslied op.47-4
いつもは出来る限り日本語で曲名や演奏者名を書くようにしているのですが、今日は手間省略のため原語で記載しておくのみにとどめます。
このメンデルスゾーン・ハウスは彼が最晩年の2年間、1845年から1847年にかけて住んだ場所だということです。大作曲家の住居としてはいささかこじんまりとしていたのは意外でしたが、丹念な修復がなされていることもあって全体に温かみがあって美しく、当時の様子が十分に想像できました。
そのうちの1部屋が応接間兼音楽サロンとなっていて、メンデルスゾーンはそこに知人を招いては一緒に演奏をしていたそうです。その同じ場所で音楽を聴きながら、当時の様子に思いを馳せました。コンサートの前後には他の部屋や展示物を見ましたが、私は特にメンデルスゾーンの作曲部屋が美しくて気に入りました。
最後の観光スポットは造形博物館。17世紀や18世紀の作品の展示エリアにも、廊下などには現代美術作品が置かれているのが、伝統的な古い建物と近代的な建物が同居しているライプツィヒの街並みそのものでした。予期しなかった嬉しい驚きはここでマックス・クリンガーの「ベートーヴェン」に出会ったことでした。この作品が発表されたウィーン分離派の展覧会では、マーラーがベートーヴェン「第九」の一部を管楽合奏に編曲して演奏したという話を中学生の時にマーラーの伝記で読んで以来、一度は見てみたいと思っていたので。クリンガーはライプツィヒ生まれだったのですね。硬質に光り輝くベートーヴェンの姿は、私の頭の中におととい聴いたマーラー版の「コリオラン」序曲を再び鳴り響かせました。
友人に再び会ってしばし買い物につきあってもらったあと、昼食を共にして、ホテルで荷物をピックアックして駅に。友人はご丁寧にホームまで送ってくれました。ありがたいことです。次に会えるのはいつかな?
来た時の全く逆のルートでプラハの自分の部屋へ。ドレスデンからプラハへの電車がうんざりするような暑さだったせいもあり、一気に疲れが出て部屋に戻ってしばらくしたら電気も付けたまま寝込んでしまいました。
BGM: メンデルスゾーン:交響曲第1番 (作曲者による編曲、1829年版)
カーチャ・ネミロヴィチ=ダンチェンコ&エヴァ・シュペール (Pf.)
フランク=ミヒャエル・エルベン (Vn.)、クリステイァン・エルベン (Vc.)
(2005年録音、MDR / Mendelssohn-Haus)