21・22日に聴いたコンサート@ルドルフィヌム ドヴォルザーク・ホール
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 プラハ・シーズン閉幕演奏会 (第1日および第2日)
指揮:ズデニェク・マーツァル
ベルリオーズ:歌劇「ベンヴェヌート・チェッリーニ」 作品23 序曲
レスピーギ:交響詩「ローマの松」
チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調 作品36
この2日間はお客様の数が少ない (6割くらい?) のと、にもかかわらず日本人がすごく多かったのにびっくりしました。日本の観光ツアーにこの演奏会が組み込まれているのでしょうか!? いずれにせよ、ちょっとオーケストラが可哀想になってしまうような雰囲気でした。
レスピーギは特に「カタコンブ付近の松」における、トランペットのケイマル氏のバンダ・ソロが美しくて印象的でした。こういうものこそ録音されていたら良かったのに・・・と思うほど。マーツァル氏は全体に落ち着いたテンポを設定していらっしゃいました。安全を期してのことなのか、「アッピア街道の松」をほとんどずうっと8つ振りで振っていらっしゃったのも印象に残りました。バンダを客席2階の3ヶ所に振り分けた効果は大。2日間とも客席はとても盛り上がっていました。
チャイコフスキーは4月にも演奏されましたが、今回はレコード会社の録音が入っています。4月の時と同様、第4楽章でも勢いに任せず几帳面に音を紡ぐようなスタイル。第2楽章の枯れた雰囲気もこのオーケストラ独特のものですし、無事発売されれば存在価値のある録音になると思います。
今シーズン、チェコ・フィルのプラハでの演奏会はこれで全て終了。あとは、来週末、スメタナの生誕地リトミシュルでの演奏会が2回あるのみです。