Diary


6/19〜20

 マーツァル氏とチェコ・フィルの週末の演奏会のリハーサルを見学。ベルリオーズの歌劇「ベンヴェヌート・チェッリーニ」序曲はトランペットとコルネットを合わせて6本、「ローマの松」もバンダがあるし、メインはチャイコフスキーの4番ですから、金管楽器好きの音楽愛好家の方々にはたまらないプログラムでしょう。


 20日の夜に久しぶりのチェコ語のレッスン。今週は時間に余裕があったので分からないことを自分なりに調べてみたりしていました。とはいえ相変わらずののんびりペースなので、いつになったら流暢に話せることになるのやら。

 そのレッスンの後、先生である大家さん夫人にお誘いいただき、近所にビールを飲みに行きました。公園にあるホスポダで、屋外がとても雰囲気の良いところでした。

 大家さん夫人とお話をすると大体いつも共産主義時代の話になっていくのですが、今日もやはり。個人的な内容になるのでここに色々書くことは控えますが、いつもながら胸に突き刺さるようなお話でした。

 今のチェコは自由な国ですが、それでも特に街で見るお年を召された方々の表情には、感情を表に出すことが危険だった時代の気配を感じます。建物にもあの時代の雰囲気を残しているものが多くあります。まだまだここでは共産主義時代の名残りは死に絶えてはいません。

 そんなことを話しているうちに、本番を終えてきた大家さんも合流しました。明日は朝からゲネプロなので、遅くならない時間に解散。

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