今日も4時半起床です。早寝早起きで良いのかもしれませんがちょっと極端すぎるような気もします。
6時半過ぎの電車に乗りたかったので、ホテルの朝食時間が始まる前のチェックアウトとなりましたが、ホテルの方が親切で、私のために朝食コーナーを開けてくださり、コーヒーも出してくださいました。単純な私はこれでさらにチロル地方が好きになってしまいました。
最終目的地のトレントに着いたのは朝の10時。ここトレントも古い時代の雰囲気が漂っていて美しい街です。しかし観光はしばしお預け、コンクールの会場に直行しました。今回、私たち参加者は無料のホームステイを希望することが出来、私も希望していたのですが、事務局の方曰く、ステイ先が見つからなかったので無料でホテルの部屋を提供しますとのこと。私としては願ったり叶ったり! 事務局の方のご案内でホテルに着くと日本人の参加者も何人かいて、すっかりリラックスできました。
ちなみにコンクールの名称は「第10回アントニオ・ペドロッティ国際指揮者コンクール」です。冬に世界各地で予備予選が行われて (私はプラハで2月7日に受験しました) 、その結果150人以上の受験者の中から40人ほどがトレントに招かれています。
今日はその第一日。第一次予選は3日間かけて行われますが私の順番は今日の16時過ぎからでしたので、昼食をとった後、早速準備して出かけました。課題曲はここのところ私の頭を悩ませていたウォルトンの「ファサード」で、15分の持ち時間で審査員から指定された箇所の通し演奏とリハーサルをしました。比較的落ち着いて臨むことは出来ましたが私がどう思おうがジャッジするのはあくまで審査員の方々、とにかくあさっての発表を待ちたいと思います。このラウンドで40人は半分の20人に減らされることになっています。
少々残念だったのはこの第一次審査が私たち参加者には非公開であったことです。他の指揮者の指揮ぶりを見ることをすごく楽しみにしていましたので・・・
夕食には日本人とポーランド人の参加者たちと4人ほどで出かけました。イタリアでは食に困ることがないのはいつ来ても嬉しいですね。なかなか美味しいポルチーニ茸のリゾットをいただきました。「ファサード」から開放された喜びも手伝って楽しい時間でした!