イタリアにいると、何となくリラックスした気分になれるのは何故でしょうか? やはりこの景色と人々、言葉の響きゆえでしょうか。
今回受けているコンクールは、私にとって受験する最後の指揮者コンクールになると思います。私はコンクールで優勝して華やかにデビューするような指揮者ではないと解ってはいますが、それでも、もし明日、次のラウンドに残れないことがはっきりしたら、それは私にとっての最後通告となり、自分にとっての心理的な大きな節目になることでしょう。
何を慌てる必要もない、ゆったりした日でした。ゆっくりスコアを読んで、ゆっくり他の参加者たちと話をして。夕食は同じホテルに宿泊しているコンクールの参加者8人で街の中心部まで出かけました。結果待ちの間はいつだって良い気がしないものですが、そんなことも忘れてしまうのんびりした一日でした。