昨日の失敗のことがあったので、自分にとってはこのセミ・ファイナルが最後のステージになるだろうと思い、悔いのないように今日この日を過ごそうと決意して過ごしました。というわけで、今日は夕方のゲネプロの時間まではみっちりとスコアを読み続けました。
ゲネプロは15分のみでしたのでほとんど歌ものを通すのみくらいしかできませんでしたが、昨日心配していたことが解決していたりして少し気持ちが軽くなりました。あと審査員の方々がいらっしゃらなかったので少しのびのびできたかも (笑) 。
本番は落ち着いて臨めました。さすがに20代や30代初めの頃に比べると少しはテンション・コントロールが出来るようになってきたように思います。ソリストのお二人も本番がベストフォームでしたし、オーケストラの皆様は非常に好意的に反応してくださいました。若い人たちのオーケストラだからということもありますが、何人かの奏者は眩しいほどキラキラした瞳で棒を見てくれまして、何となく「のだめカンタービレ」の指揮者コンクールの場面で「白い羽根が〜」みたいなことを言っているファゴット奏者 (だったかな?詳細忘れました) のことを思い浮かべてしまいました。
とにかくオーケストラの皆さんとソリストのお二人には感謝です。
終わってからはほかの3人の指揮ぶりを初めて見ることが出来ました (ゲネプロでさえ、他の参加者の棒を見るのは禁じられています) 。ほかの参加者全員の本番を見ることが出来るのはトップバッターの特権です! 自分との比較は出来ませんが、私が見た3人は演奏内容も振り方もクオリティとしてはほとんど差を感じません。ところがそのキャラクターとなると、あまりに3人3様でして、つくづく審査の難しさを感じた次第です。
今日の本番@サラ・フィラルモニカ (Sala Filarmonica) (トレント)
第10回アントニオ・ペドロッティ国際指揮者コンクール セミ・ファイナル (第1日)
オーケストラ「J. フトゥーラ」
ソプラノ:エリザベス・ガルニエ (ブリテン)
ソプラノ:フロリアーナ・フォルネッリ (モーツァルト)
ブリテン:イリュミナシオン 作品18 から
a) 第1曲「ファンファーレ」
b) 第3曲b「アンティーク」
モーツァルト:歌劇「劇場支配人」 KV 486 から
a) 第2曲 ロンド <Bester Jüngling>
b) 序曲