夕方から、明日の「さくらんぼコンサート」のために東京に来ている山形交響楽団のリハーサルを見に行きました。山響には数年前から頻繁にお呼びいただいていますが、今年度から私も「指揮者」というお名前をいただいて、山響の活動にさらに関わらせていただくことになっています。
明日の演奏会のプログラムは、メインがカリンニコフの交響曲第2番というレアもの。今日初めてスコアを見ながら音を聴ききましたが、結構私、この曲好きかも (笑) 。しかもこのプログラムにしてチケットの売れ行きは良好というのですから、万々歳ですよね。先日山響の同プログラムの演奏会がテレビで放映された影響か、それとも全国のカリンニコフ愛好家が集結するのか・・・ でも伺ったところ、お客様にはリピーターさま、つまり毎年この「さくらんぼコンサート」を楽しみにいらしてくださる方々が多いらしいのです。ではその理由は? それはもちろん第一には充実した演奏ということになりますが、そこまでだったら他のオーケストラとの違いはもしかしたら少ないかもしれません。しかし山形県代表として (!?) 来ている山響、これだけではありません。
音楽監督の飯森さんもブログで書かれていますが、明日の演奏会では山形の企業であるシベールさんのご厚意によって、ご来場のお客様にはもれなくシベールのお菓子「ラスク」が配られる模様です! 私はリハーサル会場で信じられないほどの大量のラスクを見て卒倒するところでしたよ・・・ で、もちろん私も折角なのでちょっと食べてみたのですが・・・ 美味し過ぎて一袋食べ倒して帰ってきました! もうこれだけでお得感があるコンサートですよね。しかもそれに加え、10人に1人に当たる山形のさくらんぼ「佐藤錦」の抽選会もあります。さらにロビーでは山形の物産品の即売会もあるようですよ!
話は戻りますが、もちろん演奏も素晴らしいものになることと思います。既に山形で公演しているので演奏は既に仕上がっていると言ってもよいと思うのですが、リハーサルではさらにニュアンスが追求されていました。カリンニコフ作品の演奏史上、この曲がこれほど心を込めて演奏されたことはかつてあったのだろうかという感じで・・・ 私も本番の演奏を聴きたいのですが、明日は午後から東京を離れるので叶わず。残念です。
BGM:カリンニコフ:交響曲第2番
エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団
(1953年録音、Russian Disc)