悲しいニュースが・・・

　日本を代表する指揮者、若杉弘先生が、昨夜お亡くなりになられたことを知りました。

　私は先生の弟子とは言えませんが、先生は丁度私が芸大に入学した年から指揮科の客員教授としていらっしゃったので、しばしばレッスンやレクチャーなどの指導を受けることができました。またその後、二期会や東京室内歌劇場でのオペラでアシスタントをさせていただいたことも何回もありました。

　先生から受けた影響の大きさは計り知れません。

　「ペレアスとメリザンド」を振った時、先生が聴きにきてくださって、「ボクよりうまい！」と励ましてくださったことは、あの頃指揮者として本当にやっていくべきかどうか気持ちがぐらついていた私にとって、大きな支えになりました。

　そのほか、先生との楽しかった数々の思い出がよみがえり、そしてこれからはもう先生との時を過ごすことができないという喪失感から、悲しい気持ちで一杯です。

　先生、本当にありがとうございました。どうぞ安らかにお眠りください。ご冥福を心よりお祈り申し上げます。