Diary


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 くにたち室内管弦楽団の本番。毎年通ってくださるお客様もいらっしゃるようで、このオーケストラが始まった時に比べると、随分多くのお客様に恵まれた中での演奏会となりました。御礼申し上げます。


  くにたち室内管弦楽団 第7回演奏会 

   14時開演 一橋大学内兼松講堂

    R.シュトラウス:13管楽器のための組曲 作品4
    R.シュトラウス:ホルン協奏曲第2番 変ホ長調 (ホルン独奏:古野 淳)
    エルガー:弦楽セレナーデ ホ短調 作品20
    モーツァルト:交響曲第40番 ト短調 K. 550
    アンコール/アンダーソン:プリンク・プレンク・プランク!


 たぶん・・・恥ずかしくない演奏だったと思います。くにたち室内管は毎回そうですが、奏者のみなさんが本番のステージで落ち着いているので〜おそらく、馴染みの場所で馴染みの人たちと一緒に演奏している、という安心感がその大きな理由なのでしょうが〜練習の成果の最も良いものを本番では出せたのではと思います。

 モーツァルトの40番は難しい。その音楽の厳しさと豊かさに触れたことは、私にとっても改めて良い勉強になりました。お客さまには私たちの演奏はどのように聴こえたのでしょうか・・・ステージ上では奏者たちがその音楽の高みに真正面からぶつかっていく強い集中力を感じました。

 R.シュトラウスのホルン協奏曲第2番はアマチュアのオーケストラには難曲だと思います。技術的に難しいだけでなく、小編成なのでごまかしもきかず、ソロとの合わせには合奏上のちょっとした小技も駆使しなければいけません。今回はソリストの古野さんが多く練習に参加してくださり、色々なご示唆をいただくことができたのは幸いでした。練習の音楽的な内容は殆ど音楽大学の授業レベルであるものが多かったです。よくついてきてくれたと思います。

 その古野さん、大変穏やかな方ですが、本番のステージではその心の芯にある強さがオーラとなって放射され、その存在感に圧倒されんばかりでした。面識を得て長い氏の、最高の男ざまをすぐ隣で体験できたことは、何より今回私の心に残ったものでした。

 さて、いよいよ夏も終わり、秋に向けて動き出します。

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