Diary


9/19 ~ 9/21

9/19

 名古屋フィルの演奏会、たくさんのお客様にお越しいただきました。ありがとうございました。お楽しみいただけましたでしょうか。バラエティに富んだプログラムで面白い反面、指揮者としては細かくテンポが変化する曲が多くてなかなか神経を使う演奏会でもありました。名古屋フィルの皆さんの助けがあっての演奏でした。深く感謝したいと思います。


 ツィンバロンの崎村さん、本番ではビシビシ音の立つ演奏をされていて、間近にいた私には音が大変眩しく感じられたのですが客席にはどのように響いていたのでしょう。その崎村さん、「ハーリ・ヤーノシュ」だけでなく初めてお弾きになる (ん?お叩きになる、なのかな?) 「レントより遅く」まで暗譜でした。すごいです!

 モーツァルトのファゴット協奏曲を吹かれた首席奏者のシャシコフさんも音楽のニュアンスが豊かで特に第2楽章は隣で振っていてうっとりしてしまうほどでした。印象的だったのは団員の方々、特に木管セクションの方々のバックアップ。テンポのこと、ニュアンスのこと、バランスのことなど色々と降り番の方にまでご意見をいただきながら本番までの時間が過ぎました。そして協奏曲が終わったあとの休憩時間は皆さんでシャシコフさんを囲んで賛辞を惜しまない。良いですねえ、音楽仲間・・・

 帰京して、夜中まである演奏会の曲目を考える作業。


9/20

 4時15分起床。東京駅から始発の特急「さざなみ」に乗って千葉県の岩井へ。9時から15時まで中央フィルハーモニア管弦楽団の合宿練習。さすがにちょっと身体がしんどいです・・・

 最初の休憩時間に携帯を見るとメールがいくつか届いていて、何だろうと思ったら、芸大時代に同門の後輩だった指揮者、山田和樹さんのブザンソン国際指揮者コンクール優勝の急報でした。実にめでたい快挙です!! 彼がファイナル (3人) に残っていたのは知っていたし、その時点で彼が優勝するだろうと思って本人にも「ファイナル進出おめでとう。絶対一位とれよ!!!」とメールしていたくらいなので驚きはしませんでしたけれど、やっぱり結果としてのニュースを聞くと、その事実の強さと重みにドキドキしますね・・・ 副賞で世界中かなり手広く色々なオーケストラを振れるようですから、うまくワールドワイドな活躍につながることを祈ります。

 大学一年生の時からすでに、彼には特別なオーラ、というか、スター性みたいなものがありました。その上でベーシックな音楽力の蓄積をする勉強も欠いていないのは、同じレッスン室で勉強していた私が保証します。ぜひクラシックの指揮者界をより華やかなものにする起爆剤となって欲しいものです。

 私としてはぜひファイナリストとなった瀬山智博さんの今後にもご注目いただきたい。昨年の夏、リーヴァ・デル・ガルダの講習会で一緒に勉強し、毎日ビールだワインだと飲んでいた仲間です。真摯で情熱的な指揮をします。確か昨年はまだ演奏会で指揮をしたことがあまりないと言っていたような気がしますが、いきなりブザンソンでファイナルまで残ってしまうとは。かなり伸びのスピード著しいということなのでしょうか。恐ろしい (笑) 。

 東京音大で助手をしていた時の学生もコンクール初挑戦でセミファイナルまで頑張りました。これもなかなかすごいこと。今回の経験は必ずや今後の勉強や活動にプラスになることでしょう。

 しかーし、たった4~5年前にはやまちゃんやみっちゃんやえびちゃんやつのちゃんやカワセやオレがコンクールで優勝したり入賞したりするなんて、全く思ってなかったなあ。あれ、もしかして思ってなかったのはオレだけかな?


9/21

 世間は祝日なのですね。シルバーウィークって何? という感じで今日もお仕事です。午前午後と聖徳大学「フィガロの結婚」の稽古。車での出勤です。帰りには松戸の森のホールに寄って、10月3日のニューフィル千葉の演奏会のチラシを何部か頂いて帰ってきました。明日の稽古がお休みになったのでようやく今夜はゆっくり寝られそうですし、明日はたまっている案件や譜読みを片付けられそうです。ありがたい・・・

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