Diary


5/11 ~ 5/14

5/11

 新幹線で宇都宮で。朝10時15分からニューフィル千葉の皆さんとリハーサル。皆さんウォーミングアップもあるので9時半にならないうちにほぼ全員、会場の宇都宮市文化会館にいらっしゃっていました。この時間に到着するためには6時過ぎにはご自宅を出られた方もいらっしゃるはずです。仕事とはいえ頭が下がります。

 13時半から私の母校、栃木県立宇都宮東高等学校の創立記念日の記念演奏会。当時とは違って共学の附属中学校もあり、高校のほうも1年生は共学です。時代の移り変わりを感じましたね・・・ 今日はお話もしたので会場を良く見ていましたが、生徒たちは興味をもって聴いてくれていましたし、盛り上がりもありました。自画自賛ですがさすが東高生!と嬉しくなりました。

 ニューフィル千葉の皆さんもハードなスケジュールにもかかわらず全力で演奏してくださいました。馴れ合いや嫌な遠慮のないストレートなサウンドはいつも気持ちの良いものです。今回、楽器紹介にからめコンチェルトを部分的に採り上げましたが、ソロを担当していただいた我らがコンミス本庄さん、ファゴット青木さん、ホルン大森さんも見事な演奏で生徒たちをしっかりと引きつけていてくれました (ヴィヴァルディとモーツァルトだったのですが、この手のレパートリーは若い人たちの耳をしっかりつかまえておくのが難しいのです・・・) 。他の楽器も含め、またこのような機会を作っていきたいものです。

 管楽器の楽団員の方々は、終演後に吹奏楽部の生徒に簡単なレッスン、というかクリニックをやってくださいました。栃木県ではプロの音楽家の指導を受けられる機会があまりないので、部員たちにとっては貴重な経験になったことだろうと思います。

 私のほうは終演後、たくさんの先生方にお会いしました。高校時代の先生のみならず、中学時代の先生、それに当時宇都宮北高校で教えていらしたフルートの先生 (個人的に師事していました) も会議のあとに駆け付けてくださいました。嬉しかったですね・・・

 そのほか、栃木テレビの取材、それから将来指揮者になりたいという高校生の進路相談 (というか、雑談) 、そして夜は宇都宮東高校OB会のお歴々とお食事をご一緒させていただきました。

 ハードでしたが意義ある一日でした! 次のリンクは下野新聞の記事です (http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/region/news/20100513/321778) 。


5/12

 9時〜16時15分、松戸で聖徳大学の授業。「フィガロの結婚」「セヴィリアの理髪師」「ランメルモールのルチア」からのアンサンブル。

 上野から新幹線に乗って那須塩原へ。19時〜21時、那須フィルの練習。今日は分奏の日で、弦・管・打楽器にそれぞれトレーナーの先生がいらっしゃっていたので、事務打ち合わせのあと、各分奏部屋を覗かせていただく。どの先生方も熱心なご指導で充実しているのを拝見できて一安心。団員の様子も少しずつ分かってきました。

 24時10分頃帰宅。これから水曜日はこのパターンの生活が多くなります。


5/13

 群馬交響楽団の移動音楽教室。今日は本番一回なので体力的には楽でした。
 22時過ぎには就寝。
 
 先日のニューフィル千葉のチャリティコンサートで素晴らしいソロを弾いてくださった長尾春花さんがご自身のホームページでコンサートのことを書いてくださいました。よろしかったらご覧ください (http://harukanagaovn.p1.bindsite.jp/index.html) 。


5/14

 昨日に引き続き群馬交響楽団の移動音楽教室。午前午後の2回本番。群響ではまた7月にお世話になります。

 夜はユーリ・バシュメットさん指揮の国立ノーヴァヤ・ロシア交響楽団の演奏会を聴きにオペラシティへ。全く独特の音楽作りだがバシュメットさんの示すものはことごとく音楽的で説得力が高い。予想していた数倍面白い演奏会でした。ロシアのオーケストラのみが持ち得る独特の暗い響きも久方ぶりに堪能 (これは録音では捉えきれません!) 。オール・チャイコフスキー・プログラムなのにアンコールが「ハンガリー舞曲第1番」と「ティコティコ」(!!!) というのも型破りで最高でした。

 ロシアのオーケストラを聴くといつも思うのですけれど、日本のオーケストラはよく「世界的な水準」であるとかそうでないとかよく言われますけれども、自分たちの確固たる個性を持ち得ずして「世界的」なものも何もないと思います。

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