巷ではインフルエンザが大流行り、私もいつ感染するかとビクビクしています。うがい、手洗いはもちろんのこと、電車移動も可能な限り控えています。それでもいつかかってしまうか分かりません。恐ろしいですね・・・ 私は喉が弱く、この時期ただでさえ風邪にかかりやすいのです。葛根湯と風邪薬も出来るだけいつも携帯するようにして、ちょっと具合が悪くなってきたなと思ったらすぐに服用できるようにしています。私たちのような仕事は体調を崩すととても多くの人たちに迷惑がかかってしまうし、しかも体調管理が出来ていないということで人間的な信頼も失ってしまいます。厳しいものです・・・
さて、年が明けてからいくつかの演奏会がありました。まず最初はニューフィル千葉のニューイヤーコンサート (1/16) 。ウィンナ・ワルツを中心とした楽しい演奏会で、多数お越しいただいたお客さまにお喜びいただけたようですし、ステージの私たちも存分に楽しませていただきました。アンコールでは定番の「美しく青きドナウ」「ラデツキー行進曲」のほかヨーゼフ・シュトラウスのポルカ「憂いもなく」を演奏しました。曲の途中で奏者が「ハッハッハッ!」と笑い声をあげるという指示が楽譜上にある作品です。この曲のように、これからのニューフィル千葉は高らかに笑いながら明るく突き進みます! と、そんな意思表明も個人的には込めてこの曲を選びました。様々な面でニューフィル千葉は良い方向に発展しそうな可能性が出てきています。おかげさまで私たちの演奏の評価も上がっているという声も多く伺っておりまして、何より私たちの励みになっております。今後にご注目いただければ幸いです。
ニューフィル千葉はその後1日の休みのあと特別支援学校での音楽鑑賞教室を3日間。私もそのうちの2日間を指揮しました (1/18, 1/20) 。ニューフィル千葉は他のプロのオーケストラと比較して特別支援学校での演奏を多くさせていただいている方ではないかと思います。生徒さんたちの反応を見ておりますと、私たち自身が毎回感激をいただき、深く意義を感じております。ぜひこの素敵な機会がますます発展していくことを願います。
次の本番は名古屋フィルのお仕事で高等学校の音楽鑑賞会。ベートーヴェンの交響曲第7番やドビュッシー=ビュッセルの「小組曲」などを演奏しました (1/25) 。実はこのお仕事は別の指揮者が振られる予定だったのですが、その方がインフルエンザにかかってしまわれたとのことで急遽代役として呼ばれたのでした。お電話を頂いたのが23日の夕方。色々とスケジュールを調整して引き受けられることが確定したのが19時頃。その日は21時まではくにたち室内管弦楽団の練習でしたので、準備はそれから。翌日 (24日) の10時前に練習場に到着して譜読みをし、13時からリハーサル。少々スリリングな展開でしたが曲目がオーソドックスなレパートリーでしたので心理的には落ち着いて過ごせました。この頃から「明日は我が身か・・・」とインフルエンザ恐怖症が始まります・・・
2月に入って東京交響楽団と高嶋ちさ子さんとのコンサート (2/1、渋谷CCレモンホール) 。小学校の音楽の時間で習ったような昔懐かしの名曲集というテーマで、高嶋さんのトークや独奏も含め、とても楽しいコンサートになりました。東響の素晴らしいクオリティに間近に接することができたのも幸せでした。
一番最近のコンサートは一橋大学管弦楽団のOBで構成されているくにたち室内管弦楽団の演奏会 (2/6) 。ブラームスの「ハイドンの主題による変奏曲」、R.シュトラウスの難曲でアマチュアではまず演奏することがない「クラリネットとファゴットのための二重小協奏曲」、そしてシューマンの「ライン」をマーラー版でという、どこから切っても成功打点をあげるのが極めて困難なプログラムを、よくこなしたと思います。彼らの多くが現役の大学時代にトレーナーとしてお世話になった東京フィルの杉山さん (クラリネット) 、東京シティフィルの鈴木さん (ファゴット) との共演も意義あるものでしたし、当日はあたたかいお客様にも恵まれました。くにたち室内管とは発足以来9年ほどのお付き合いでしたが、オーケストラの新しい展開を願い、私は今回をもって引退することにしました。今後は彼らの一友人として見守り、応援していきたいと思っています。
これらのコンサートの合間を縫って、今後の公演の打ち合わせや準備・リハーサルが始まっています。昨日は来月演奏会がある宇都宮女子高OGオーケストラの練習に伺ってきました。宇都宮女子高は地元の名門高でして、かつて同じ地元の男子高で過ごした私は練習前、妙に緊張いたしました (笑) 。もっとも、練習が始まると、音楽があるだけなのですけれど・・・
厳しい寒さはまだしばらく続きそうです。何とか体調を崩さずに活動していきたいと思います。でも、もしインフルエンザにかかってしまったら、ごめんなさい・・・