Diary


9/9

 朝は、楽譜も売っている大きな本屋に出かけて辞書 (チェコ語〜英語 / 英語〜チェコ語) とドヴォルザークの7番・9番の交響曲のスコア (ドヴォルザークの交響曲はこちらで揃え直そうと思っています) 、それから中古の楽譜で、フィビヒの歌劇「メッシーナの花嫁」のヴォーカルスコアを買いました。交響曲はベーレンライターなので (本来セットのみの販売だと思うのですが、ここではバラで売っています) 、それなりの値段なのですが、フィビヒは600円ほどで買えました。


 それから、ルドルフィヌムの売店などで、マーツァルとチェコ・フィルのスラヴ舞曲集 (チェコ・フィル自主制作盤)、ドヴォルザークの歌劇「アルミダ」をイラーチェク指揮プラハ放送交響楽団ほか、1956年の録音で (Maltisonic) 、バールタというチェリストの2枚組でドヴォルザークのイ長調のチェロ協奏曲のピアノ伴奏版 (オリジナルはピアノ伴奏でしか残っていません) の世界初録音など (Supraphon) 、マルティヌーのバレエ・コメディー <Who is the Most Powerful in the World?> をビェロフラーヴェク指揮プラハ交響楽団の演奏で (Supraphon)。こちらではお金の遣い過ぎには気をつけるつもりですが、あまりにレアものがずらりと並んでいて負けました。

 お昼は自炊して節約!と思ってスーパーに行きましたが、やっぱり安いですね。水・ジュース・牛乳・ポテトサラダ・ヨーグルト・缶ビール (ビールコーナーは流石の充実ぶりです) ・肉・レトルト食品3点で1200円ほどだったでしょうか。

 レトルトのごはん (なんていうのかなあ、辛い炒飯みたいになってるやつだったんですが) を指示通り (といっても、水を入れて火にかけるだけ) にやったのに、何故か仕上がりが写真と全然違う・・・ 肉はまあまあ美味しく焼けましたが、焼きながらナイフを入れたら気をつけていたつもりがフライパンが傷だらけに・・・ (退去するときに新しいのを買って置いていかなければ)

 私は日本にいるときは基本的に全く料理をしなかったので、落ち込まずに少しづつチャレンジしていきますです。

 夜は遂に演奏旅行から戻られた大家さんにお会いしました。夕食をごちそうになりながら、家賃の支払い方からヴィザの心配事までとにかく不安要素は全て相談できたので良かったです。私のアパートメントの電気・水道などの使用量は定額を毎月払って、半年に一度、管理会者が個々の使用量を計算、その計算結果によってお金が戻ってきたり追加徴収されたりというシステムだそうです。面白いですね。毎月個別に払い込まなくても良いのには助かります。

 料理の話をしたら、大家さん夫妻は私にチェコにしか売っていない、何でもその中に入れれば出来てしまう (何でもチキンも焼ければパスタも作れるとか!?) スペシャル電気調理器を用意してくださると言ってくださいましたが、一体どのようなものなのか想像がつきません。

 それからびっくりするようなニュースを聞きました。チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の現在の首席指揮者ズデニェク・マーツァル氏は、来年6月までの契約なのですが、昨日オーストリアで行われたチェコ・フィルの演奏会のゲネプロ終了後、いきなり「私は今日で辞職します。今日が最後のコンサートです。」と、爆弾発言をしたそうなのです。今日はテレビなどでも報道されていたようなのですが、私はテレビをほとんど見ないので全く知りませんでした (言葉が分からなくても画面を見ていれば何かつかめたでしょう) 。今日現在は発言は撤回されていないようです。来月以降も演奏会が多くあり、それには日本・中国・韓国のアジア・ツアーも含まれていますし、レコーディングも日本のオクタヴィア・レコードと予定されているはずなので、一体どうなってしまうんでしょう。思うのは、たとえ発言を撤回したところで、オーケストラとのパートナーシップは決定的なダメージを受けるだろうな、ということです。チェコ・フィルは、次の首席指揮者も発表になっていません。

 ええと、チェコ語の勉強もしています。呪文がなかなか覚えられなくて苦労しています。

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