今日は本番が午後からだったので朝は余裕がありました。いくらか用事をこなそうと思ったけど、やっぱり本番のことが気になってダメですね。特に今回は、楽器紹介のお話をしなくてはいけなかったので、お話の組み立て方を考えたりなどしているうちにあっいう間にお昼になってしまいました。演奏会でお話をするのはもう何回もやっているのですが、いつまで経っても苦手意識が消えません。かなり緊張するものです。
今日と明日は高崎市内の中学生を対象とした音楽鑑賞教室。会場は群馬音楽センター、古くからの群馬交響楽団の演奏の本拠地でもあります。私はここで指揮をさせていただくのは初めてですが、実は初めて群馬交響楽団の演奏を聴いたのがこのホールでのことだったので思い出深い場所です。1993年3月末、芸大の入試に合格した私は師匠にご報告と御礼のご挨拶を兼ねて、師匠がお振りになる群響の演奏会を聴きに、このホールまで来たのでした。ところが、これがご挨拶では済まないことになりました。プログラムには森本レオさんのお話による「ピーターと狼」があったのですが、師匠は本番中に私に客席一列目に座って、森本さんにお話のきっかけの合図を出すようにと仰ったのです。
何分14年も前のことゆえ、本当に私は合図を出したのかどうかは記憶がありませんが、少なくとも一列目に緊張して座っていたことだけは確かです。
ちなみに、その後私が初めて群響を振らせていただいた時の曲目がやはり「ピーターと狼」だったのには、何かの縁を感じます。
話がずれました。楽器紹介のお話、これは、ブラームスの「ハンガリー舞曲第5番」をセクション別や楽器別に演奏して、それぞれの楽器の音色のみならず、オーケストラの中での役割を知ってもらおうという趣向です。なかなか面白いアイデアだと思います。ちなみにホールの中はかなり暑く、汗を指揮台に滴らせながら「これがクラリネットですー」などと話していました。やっている内容と自分の汗の量の釣り合いがとれていないじゃないかと思いつつも、こればっかりは自分ではどうにもできません。
案の定、「運命」ではものすごい量の汗をかくはめになりました。何だか今年は発汗量が増えているような気がしているのですが、もしかしたら、スポーツクラブ通いで発汗の快感 (!?) に目覚めた (??) ことと関係があるのでしょうか。
ホテルに戻ると昨日と同じようにまた寝てしまいました。
先日まで住んでいた部屋の精算金額がやっと結論を得ました。エアコン交換前のホテルでの数日間の件も考慮されていて、とりあえずは満足のいく結果となりました。
今日もBBC3でのプロムスのライヴを BGM にして部屋で過ごしていました。ティルソン=トーマスとサンフランシスコ響のマーラー7番、バレンボイムとウィーン・フィルとのシューベルトの5番にブルックナーの「ロマンティック」。音質がもう少し良ければかなり楽しめると思うんですけれど、じっくりと聴くには音質が平板なのが残念です。こういうのはパソコンの機種やソフトで違いが出てくるものなのでしょうか?