朝7時に目が覚めてしまいました。朝は弱いほうなので意外です。とはいえ早起きは三文の得。少し余裕を持って譜読みの時間がとれましたし、ゆったり風呂にも浸かれました。
10時半から群馬交響楽団の皆さんと練習。ブラームスのハンガリー舞曲第1番・第5番に、ベートーヴェンの「運命」。個人的には、「運命」は第1楽章だけは随分やっていますが、全楽章をさせていただくのは実に6年ぶりくらいになります。とはいえ、楽員さんは当然しょっちゅう演奏されている訳ですから、「わたしはこのきょくひさしぶりで〜」みたいな甘えは一切許されません。
このくらい頻繁に演奏される曲になると、基本的には最初に練習場で音が鳴った瞬間からほとんど仕上がっています。だから、確かに練習であることには違いはないのですが、どこかをさらうということではなくて、群馬交響楽団と私という指揮者の「お手合わせ」的な要素が強いです。群馬交響楽団は経験豊富なオーケストラで、バランスなどは何も言わなくとも、手を少し動かせばすぐに作り上げてくださるので練習にはあまり時間がかかりません。ただ、かなり凝縮度の高い時間にはなります。
曲のせいでしょうか、今日はいつもの群響の練習よりも何だかすごく疲れた感じがしました。それに少し頭がぼうっとしていたと思います。ふらふらぁっとタワーレコード高崎店に入りましたが、かなり店内をうろうろしてしまいました。今まで何故か持っていなかったクーベリック=チェコ・フィルの「わが祖国」の日本公演ライヴ (Altus) 、マーツァル=ミルウォーキー交響楽団の同曲 (Telarc)、それから Deutsche Grammophon のMozart: The 1956 Jubilee Edition の1と2の両方、これは半額セールで安くなっていました。以上のCDを購入して、ホテルに戻ると少しばかり眠ってしまいました。
夕方からは10月の航空券手配や洗濯など雑事。プラハに持っていく荷物の重量がありすぎるので荷物の組み直しもしなくてはいけないのですが、荷物を広げだしたらあっという間に部屋がすごいことになってしまいました。もういい加減この状態から早く脱出したいです!
今まで自分の部屋ではダイヤルアップでネットにつないでいた私は、ホテルでの高速なインターネット環境が嬉しくてたまりません。今日はBGMにと、BBC3のインターネット・ラジオにつなげて音楽を聴いていましたが、偶然今年のプロムスでのアバド=ルツェルン祝祭管によるマーラーの3番を全曲聴くことができました。パソコンなのであまり良い音質で聴けなかったし、作業をしながらだったのでろくな感想も書けないのですが、ポストホルンの音色が独特だったように思いました。期待した第6楽章も予想通りの暖かい演奏で美しかったです。そのうちルツェルンでのライヴがDVDになるのだと思いますが、それを楽しみに待ちたいと思います。しかし、プロムスでのアバドに対する熱狂ぶりはすごいですね。曲が始まる前から大ブラボーでした。