今日聴いたコンサート@ルドルフィヌム ドヴォルザーク・ホール
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会
(ABチクルス第2回 / 第2日)
指揮:トマーシュ・ネトピル
バリトン:イヴァン・クスニェル
ドヴォルザーク:交響詩「水の精」 作品107
ノヴァーク:歌曲集「新しい王国の谷」 作品31
シベリウス:交響曲第2番 ニ長調 作品43
期待に違わず、昨日よりもさらに高いクオリティに仕上がった演奏会となりました。ドヴォルザークなど完璧と言っても良いのではないでしょうか。この曲のチェコ・フィルの録音を3種類聴き直してみましたが、それらの録音よりも今日の演奏の方のが素晴らしいと思いました (ターリヒよりも!) 。お話をなぞって描いたという局面ばかりがクローズアップされてしまうドヴォルザークの交響詩群ですが、チェロ協奏曲のあとにドヴォルザークが入っていった、シリアスで深い世界というものを垣間見せてくれた演奏のように思いました。これを聴けただけでも慌ただしくプラハに戻ってきた甲斐があったというものです。
次のノヴァークも良かったのですが、特にシベリウスが「その質までいくかー!まだ高いところいくのかー!」と思うほど、ゆるみなくぐんぐんとマエストロがオーケストラを引っ張っていました。かといって、指揮ぶりには全く挑発的だったり威嚇的だったりするところがなく、むしろ几帳面な指揮科の学生がそのままプロのレベルに成長したような誠実な指揮ぶりでした。まったくもって恐るべき指揮者です。
午前中に久しぶりにチェコ語のレッスン。遅ればせながらやっと動詞の活用などに立ち入りはじめ、1ヶ月レッスンがあくのだからと山のような宿題をいただきました。確かに、日本に戻っている間に忘れないようにしなくては。