Diary


11/26

 今日聴いたコンサート@サントリーホール 大ホール

 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団演奏会

 指揮:スデニェク・マーツァル
 アルト:ダグマル・ペツコヴァ
 女声合唱:ガーデンプレイスクワイヤ (合唱指揮:中嶋 良史)
 児童合唱:東京少年少女合唱隊 (合唱指揮:長谷川 久恵)

  マーラー:交響曲第3番 ニ短調


 今日は多くの知人にお会いしました。大抵「え、なんでここにいるの・・・」と驚かれます・・・

 久しぶりにサントリーホールの2階のLDという席で聴いたのですが、色々なパートの音がとても明晰に聞こえてきたのでいささか驚きました。舞台からはかなり距離のある場所のはずなのですが、音も近くに感じます。どこかにスピーカー?と思ったほど。

 ところで、ノイマン氏もマーツァル氏もマーラーはボヘミアの作曲家であると捉えていると語っていますが、出自は確かにそうでも、私などはどうしてもスメタナ、ドヴォルザーク、スーク・・・という線上にマーラーを置くことは出来ません。しかしともかく、チェコ・フィルがマーラーの演奏経験を豊富に蓄積してきたことは確かで、今日の演奏からもプレーヤーが曲のつくりを良く理解していることを感じました。

 第2楽章の鄙びた味わい (特にオーボエのソロなど) には、どことなくかつてのウィーン・フィルのそれ (私が想起しているのはバーンスタインとの映像です) を思わせるものがありました。

 合唱の起立するタイミング、そして第6楽章が始まって再び着席するタイミングはマーツァル氏自身が左手で合図をされていました。マエストロはノイズを嫌って第6楽章の最初の静かな部分では敢えて合唱を立たせたままにされて、2分くらいしてから着席の合図を出されていましたが、なるほどと思いました。

 ラストのティンパニのアンサンブルはかなり素晴らしいものがありました。最後の1音のみ惜しくもコンマ1秒ずれてしまいましたが、そのほかはパーフェクト。響きも溶け合いながらも拡がりを作り出していて感動ものでした。

 終演後は自然発生的に10名ほども集まってしまった某S響の方々と自然な流れで宴会に合流させていただいちゃいました。10年以上前から文献上では知っていた伝説のコンマス氏にもご挨拶でき、実り多きものがありました。

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