今日聴いたコンサート@ルドルフィヌム ドヴォルザーク・ホール
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会
(FEチクルス第3回 / 第1日)
指揮:イルジー・ビェロフラーヴェク
ピアノ:ヤロスラヴァ・ピェホチョヴァー
「ボフスラフ・マルティヌーの日」
ドヴォルザーク:組曲 イ長調 作品98b
マルティヌー:ピアノとオーケストラのためのコンチェルティーノ
H 269
マルティヌー:交響曲第5番 H 310
朝はゲネプロを聴いて、夜コンサートに行きました。
今夜に関しては、曲目どうこうよりも、とにかくビェロフラーヴェク氏の指揮法の見事さに魅せられっきりな演奏会でした (指揮者の前から見ていました) 。
超安定したテンポ感をキープしながら、スコアに書かれたこと通りの表情 (p, f, legato, staccato, tenuto, crescendo, espressivo, etc...) を当然のこととして棒で完璧に表しながら、手練手管でオーケストラを引き付けて離さない。棒の動きに、オーケストラがどうやったって乗せられていってしまう。しかも、その強い武器をバネに、リハーサルよりもよりフレキシブルでアグレッシブなパフォーマンスへと、どんどんアタックしていく。それでいて、当のご本人は汗一つかいていないご様子 (実際にはちょっとはかいていらっしゃるのでしょうが) 。
コンチェルトの合わせも余裕。かといって安易には決して流れず、音楽に甘えを与えない。
終始アンサンブルの難所が続くと言ってもよいマルティヌーの5番で、あそこまで神経質にならずに冒険的な精神を持った演奏が可能だとは全く思っていませんでした。もしかして、今日いきなり聴いた聴衆の中にはアンサンブルのつめが甘いと思った人もいるかもしれないかなとは思いました。だけれども、指揮者とオーケストラが一旦は音の噛み合わせをしっかりつかんでいながらも、そこをさらに超えていこうと感じられる演奏は、ただ揃っていない演奏とは明らかに一線を画すものだと思いました。
今夜は非常に寒く感じましたが、屋外の電光掲示板によるとたったの (!) マイナス2度! これからもっともっと下がるんですね。ほー。
風邪は、熱も下がり喉が痛むほかは大分良くなっていた様子。ただ全く別件でちょっと問題発生。どうしてこう一難去ってまた一難的な生活が続くのかしらん。