Diary


12/18

 朝はリハーサルを見学。ドヴォルザークの3番、聴いていてもオーケストレーションには難がありますね。形式も、特に第3楽章はなかなか捉まえ辛いところがあります。第4番になると、そこらへんは少し整理されてくるんだけどなあ。長年好んで聴いてきた作品ですが、まだドヴォルザークの成長期の作品であることは認めざるを得ません。ただ、そのことと、自分がこの作品をどれだけ好きか、というのは関係ありませんが。あばたもえくぼ、ですね。


 この曲、ドヴォルザークの数多い作品の中でもとりわけワーグナーの影響が大きい曲だと思うのですが、テーマ関係はもちろんのこと、オーケストレーションも露骨にワーグナーの真似みたいなところがあって読んでいて思わず笑ってしまうほどです。弦楽器はdivisi が多くて、またそれがこの曲の場合バランスの悪さを生み出しているんですがね・・・

 部屋に戻ってからはひたすらお勉強関係をこなしていました。チェコ語のレッスンも間もなく再開されるので、もうほぼ忘れてしまったものを必死に復習です。

 そういえば、先日ロンドンでチャベスの交響曲のスコアを買いましたが、パソコンに何故か2種類の演奏が入っていたので、とりあえず自作自演の方で聴いてみました (もう一つは、バティス指揮のものでした) 。終楽章がかなり個性的で、最後にはアレグロのテンポで打楽器以外の全員が16分音符ノンレガートの音階を洪水のように演奏するあたり、かなり気に入りました。

Copyright©  Takeshi Ooi. All rights reserved.