Diary


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 午前中にチェコ語のレッスン。チェコ語の名詞は格変化の仕方が複雑なのですが、まずはよく使う単語に関してはまる覚えせよ、とのことでまた今日も宿題を抱え込むことになりました。子供に英語を教えるのが本業のわが先生曰く「子供だって、まずは丸覚えして、あとからルールを覚えていくでしょ」とのことなのですが、30歳を過ぎた私には子供のような吸収力がないので、自分でこっそり法則性を見つけ出しながら暗記。


 夜は「わが祖国」の第2日。今日は「プラハの冬」音楽祭の一環だということですが、この音楽祭がどのような内容のものなのかは全く知りません。演奏は昨日よりもより慣れて落ち着いたように感じました。あくまで主観ですが。

 近年は有名な「プラハの春」音楽祭のオープニングで「わが祖国」を演奏するのは必ずしもチェコ・フィルではないので (今年はブルノ・フィルです) 、もしかしたら滞在中にもう彼らの「わが祖国」は聞けないのかなあ、と思いながら聴いていました。

 昨日・今日のプログラムの解説はなかなか詳しくて面白かったです。特に <My Country and the Nation> と題された項目には、ナチスの占領下においてターリヒがチェコ・フィルと「わが祖国」を演奏した際に、政治的なものを描いている「ターボル」「ブラニーク」は演奏を許可されなかったとか、逆にその後ベルリンにチェコ・フィルと演奏旅行に行くように要請された時にはターリヒが「わが祖国」の全曲を演奏することを条件にしたことなどが書かれていて至極興味深かったです。


 今日聴いたコンサート@ルドルフィヌム ドヴォルザーク・ホール

 「プラハの冬」音楽祭の一部としての
   チェコ・フィルハーモニー管弦楽団によるフェスティバル・コンサート

  指揮:ズデニェク・マーツァル

  スメタナ:連作交響詩「わが祖国」

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