朝、再び東京のチェコ共和国大使館に電話。大使館がプラハに問い合わせてくださった結果、いよいよ東京にもチェコ警察から公式に私の申請が却下されたとの連絡がきてしまいました。今、領事がほかの可能性がないかどうか (別の形でのヴィザ申請が出来るか) を調べていてくれているそうです。
一方、私の大家さんもチェコ警察に理解を求め、一方ブラティスラヴァ (スロヴァキア) のチェコ共和国大使館にも相談をしてくれています。ブラティスラヴァの見解では、現在の私の形で法的にはヴィザがおろせるはずだとのこと (東京の見解は、何とも言えないが、その方法で出してみるのが良いのでは、とのことでした) 。大家さんは、ブラティスラヴァとプラハの警察のラインを確立して何か出来ないかと考えてくれています。プラハの警察の方は、ブラティスラヴァから再申請すれば今度はヴィザをおろせると仰っているというような話も伺っています (よく理由が解りませんが、今や事情は理解した、とかいうことのようです) 。しかし当然ながら私の今の状態は東京の大使館のコントロール下にあるので、とりあえずは私〜大家さん夫妻 (含む通訳業) 〜東京の大使館〜プラハの警察〜ブラティスラヴァの大使館という五角形がうまく機能するように調整をしていきたいと思います。いつものことながら、必要があればブラティスラヴァまでだって車で一緒に行ってあげるという大家さんには心から感謝。彼は素晴らしい音楽家でもあります。いつか許されればぜひご紹介したいと思います。
スピードよりは確実さを大切にして慎重かつ正しい手段で手続きを進めてきたつもりです。東京の大使館には申請前の段階から詳しくお話を伺い、その通りに動いてきました。なのに事が複雑化し始めているのにはがっくりなのですが、今、色々な方々がそれぞれの立場で動いてくださっています。可能性がゼロになるまではやってみようと思います。
朝はリハーサルを見学させていただいて、夕方にチェコ語のレッスン。格変化の深い森に入っています。時々先生が「うーん、この単語は英語では何て言ったらいいのか・・・一つの単語では表せないし・・・」と悩まれる時があります。今のところ辞書を参照したりもして単語の意味のコアをつかんで何とかしています。それでちょっと思ったのですが、ある時点で私のチェコ語の語学力が英語のそれより上回るレベルになったとしたら、この英語で受けているレッスンはどう機能していくのでしょう? チェコ語でチェコ語のレッスンを受けるようになるのか? 学校以外でまともに語学のレッスンを受けたことなどないので想像がつきません。でも、まだ当分心配不要なレベルでございます。
夜は企業主催のチェコ・フィルの演奏会でした。今日からマーラーの1番が4日連続で演奏されますので、感想はまた追って書きます。女性奏者の少ないチェコ・フィルですが、前半のモーツァルトでは舞台上に見事に男性しかのっていませんでした。偶然とは思いますが。なお、本番後に企業のパーティがあったせいなのかどうか分かりませんが、このプログラムでも間に休憩なしでした。
ソリストのヴィリーメツさんはチェコ・フィルのコンサートマスターの方です。
今日聴いたコンサート@ルドルフィヌム ドヴォルザーク・ホール
E.ON ニューイヤー・コンサート 2008
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団演奏会
指揮:ズデニェク・マーツァル
ヴァイオリン:ミロスラフ・ヴィリーメツ
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第5番 イ長調 KV 219
マーラー:交響曲第1番 ニ長調 「巨人」