今日聴いたコンサート@スタヴォフスケー劇場
モーツァルトの作品によるガラ・コンサート
指揮:トマーシュ・ネトピル
ソプラノ:アンネッテ・ダッシュ
プラハ国立劇場管弦楽団
モーツァルト:弦楽のためのアダージョとフーガ KV 546
モーツァルト:レチタティーボとアリア「ああ、私の思ったとおりだわ
〜ああ、どこかへ消えておしまい」 KV 272
モーツァルト:アリア「わからないわ、どうしたの」 KV 582
モーツァルト:カッサシオン 変ロ長調 KV 99 第3楽章 アンダンテ
モーツァルト:アリア「私は行くわ、でもどこへ?」 KV 583
モーツァルト:レチタティーボとアリア
「私のうるわしい恋人よ、さようなら
〜とどまってください、ああいとしい人よ」 KV 528
アンコール/モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」 KV 492 第4幕 から
スザンナのアリア「恋人よ、早くここへ」
モーツァルト:交響曲第41番 ハ長調 KV 551 「ジュピター」
今日はモーツァルトの誕生日。それを記念して、プラハにおけるモーツァルト演奏のメッカであるスタヴォフスケー劇場でガラ・コンサートが開かれました。プログラムには、モーツァルトがプラハで滞在したベルトラムカ荘のオーナーであったソプラノ歌手、ヨセフィナ・ドゥシュコヴァーのために書いた2曲のアリアもしっかり含まれています。
私のお目当ては、昨秋のチェコ・フィルの演奏会で見事な演奏を聴かせてくださった指揮のネトピルさんでした。今日も安定感のある無駄のない指揮ぶりでした。
ソプラノのダッシュさんは先日、新国立劇場のガラ・コンサートにも登場されたようですね。売り出し中、ということでしょうか。フォームを崩さない端正な歌い方がモーツァルトの音楽に良く合っていましたし、ネトピルさんの音楽作りの傾向とも一致していたように思いました。
メインの「ジュピター」、ネトピルさんの解釈に注目して聴きました。基本的には現代の演奏法で、テンポも動かさないスタイル。そこに時折古楽的アイデアを織り込むといったアプローチをだったように思います。
特に入念にリハーサルされていたと思ったのは第1楽章で、クレッシェンド・ディミヌエンドの付加、椅音やトリルの追加 (これは少し驚きました) などがされていました。3つ振りの第2楽章は良いテンポ運び。第3楽章はトリオのテンポに遊びがありました。
国民劇場管弦楽団はコンサート・オーケストラではないし、劇場ゆえに響きも良くありませんでしたが、それなりに楽しめた演奏会でした。
今日はそのほか、日頃から少しずつ続けていた2つのことを終えることができました。1つは旧約聖書を読み終えたこと。思ったよりかなり時間がかかってしまいました。明日から新約を読み始めます。それからもう1つは、バーンスタインがハーヴァード大学で行った講義を収録した6枚組のDVD「答えのない問い」を見終わったこと。これはあまりに濃過ぎて簡単に感想など書けるものではありません。改めてバーンスタインは天才であったことを認識しました。圧倒されっぱなし。
今日のBGM: モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」
サー・チャールズ・マッケラス指揮プラハ室内管弦楽団
(1986年録音、Telarc)