今日聴いたコンサート@ルドルフィヌム ドヴォルザーク・ホール
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会
(ABチクルス第5回 / 第2日)
指揮:小林 研一郎
ピアノ:江崎 昌子
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
フランク:交響的変奏曲
フランク:交響曲 ニ短調
昨日にも増して、聴衆からの熱烈な拍手がわき起こったコンサートになりました。客席の一階部分の聴衆の多くが、シンフォニーのあとにスタンディング・オヴェーションを贈られていました。
マエストロの熱い指揮ぶりに、オーケストラもいつもよりヴァイタリティにあふれる演奏をしていましたが、それでも決して美しいサウンドは壊さない美意識があり、その絶妙のバランスがこのコンビの魅力だと思います。
指揮者の流派などということを考えるのはあまり好きではありませんが、私が先生の孫弟子にあたるということもあり、そんな点からもマエストロのお仕事ぶりを見ていました。マエストロの師匠は山田一雄先生でありますが、伝え聞く山田先生の話と併せ考えるに、マエストロは、山田先生の「人を大切にし、常に感謝の気持ちを持つ」「指揮台の上で全く純真になる」という、最も本質的な部分をしっかりと引き継がれておられるように思います。そのお姿は、同じ伝統の上をあとから歩む自分に、多くのことを教えてくださっています。
先生のお弟子さんの芸大の学生さんもいらしているし、レコード会社の方もいらっしゃっているので、マエストロの楽屋は賑わいました。
今日のBGM: フォーレ:レクイエム
伊藤京子 (Sop.)、大賀典夫 (Bar.)、山田一雄指揮東京都交響楽団、都民合唱団、酒井多賀志 (Org.)
(1973年録音、CBS Masterworks)