今日聴いたコンサート@ルドルフィヌム ドヴォルザーク・ホール
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会
(CDチクルス第5回 / 第2日)
指揮:小林 研一郎
ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 作品98
ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 作品95 「新世界より」
昨日にも増して熱狂的な喝采でホールが満たされたコンサートになりました。定期演奏会でほぼ聴衆全員のスタンディング・オベーションというのは私には初めての体験です。
初めてといえば、トランペット奏者のミロスラフ・ケイマル氏が1番奏者を務められているのを聴くのも私にとっては初めてです。ノイマン時代の多くのレコーディングでその音を聴くことのできる奏者で、既に伝説的なプレーヤーと言っても良いと思いますが、まだまだ現役ながら最近では3番奏者としてしかお目にかかれませんでした。今回「新世界より」のみのご出演で、何か特別な雰囲気を感じます。その圧倒的に響き渡る音色には魅了されてしまいました。カーテンコールでは聴衆からのみではなく、楽員の方々からも大いに讃えられていました。
お客さまには日本人の方々も多く見受けられました。その中で、いつもの常連さんたちの何人か (たぶん、音楽留学生の方たちだと思います) は、マエストロの楽屋にもご訪問されていました。同じ血を持つ日本人の指揮者がここプラハで大成功を収める、そのことに特別な興奮を覚えるということでは、私も全く彼らと同じ気持ちです。
夕方までは久しぶりに部屋でゆっくりと過ごせました。中断気味だった諸々の日課も再開、しばらく順を追って目と耳を通してきたベートーヴェンのピアノ・ソナタも今日で最後の第32番まで辿り着きました。もうしばらくの間、管弦楽作品以外のベートーヴェンの作品に接し直してみたいと思っています。
今日のBGM: ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番
ルドルフ・ゼルキン (Pf.) (1987年録音、Deutsche Grammophon)