Diary


4/13

 朝10時から第1次予選が始まるので、40分かけて Capella という会場に徒歩で出かけました。朝はまだまだ寒いです。テレビによると2.5度とか、そのくらい。


 第1次予選のオーケストラは、St. Petersburg Capella Orchestra という、若い人たちの多いオーケストラ。配置が対向配置で、ティンパニが上手側の、通常配置の時のコントラバスの位置、珍しいのはそのすぐ前にホルンがいたこと。ハープは舞台の一番奥。

 Capella は中ホールといった趣きで、客席も普通に椅子が並べられているだけの簡素なもの。ただ、音響はとても良いです。

 今朝は4人が指揮するのを見ました。中では身内贔屓かもしれないけれど、日本人の方が一番良いと思いました。オーケストラからの拍手も一番多かったです。勝手にここでお名前を出すわけにいかないのが残念。

 審査員の方々は演奏中あれこれと意見を交換しあっているような雰囲気。静かに観察しているという感じではないです。ロシア人の参加者の中には、明らかにある審査員と親しげに目で会話をしている人もいたりして、何となく日本と違った緩い雰囲気を感じます。

 休憩時間、明日演奏する人数が増えて、私も明日振ることにスケジュールが変更されていると聞き、慌てて舞台裏へ。本当に私の順番は明日の夜に変更されていました。そのまますぐ曲目決めのくじ引き。シベリウスの交響曲第2番の第1楽章を振ることになりました。ここ数日間、ショスタコーヴィチの1番や6番、チャイコフスキーの1番や3番、ラフマニノフの3番など、ほかの課題曲ばかり読んでいたので、予想が外れた格好。若干焦り気味でホテルに戻りました。

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