Diary


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2.jpg 街で偶然会った台湾人のコンクール参加者の方と一緒にエルミタージュ美術館へ。ネフスキー大通りから凱旋アーチを抜けて、宮殿広場に出た時のパースペクティヴは圧倒的。

 エルミタージュ美術館はとにかく大きいので、2回は足を運ぶつもりでいます。今日はとにかく美術館内の地図も持たず、乱雑に歩き回ってみました。


1.jpg あまりのコレクションの膨大さに感覚が麻痺します。名前を知らない画家のものから、ぱっと思い出せるだけでも、カラヴァッジョ、ルーベンス、ファン・ダイク、ゴヤ、ルノワール、セザンヌ、モネ、ゴッホ、ゴーギャン・・・よくぞこれだけの量を集めたものです。

 ちょっと残念だったのは、ライティングが悪く、うまく見れない絵画が少なくなかったこと。直射日光が少し当たってしまっているような作品もありましたが、あれはやばくはないのだろうか。お金が無いのかなあと思ったり、でもこれだけのコレクションのうちからいくつかを売れば・・・なんて思ったり。

 美術館のあとは遅い昼食をとって、念願の楽譜店へ。スコアの量は少なかったですが、ロシアの版のミニチュア・スコアでベートーヴェンからマーラーまでを目にすることが出来ました。最近日本の楽譜店でも目にするショスタコーヴィチのハードカバーの新しい版 (DSCH出版社の版) 、交響曲など何冊か置いてあったので見せてもらいましたが、値段が日本の全音で売っているミニチュア・スコアに毛が生えたようなものだったのには驚きました。どうして日本の楽譜屋さんではあんなに高価になってしまうのでしょうかね。思わず買い占めるところでしたが、荷物は既に重量オーバーなのであと数日考えることにしました。

 結局、Compozitor Publishing House・Sankt Petersburg という出版社から出ているミニチュア・スコアで、プロコフィエフの「古典交響曲」、グリンカのワルツ・ファンタジー、タネイエフの交響曲ハ短調の3曲のみを購入。

0.jpg 「血の上の教会」という、物騒な名前ながら色彩が鮮やかな教会を眺めて、コンクール会場のフィルハーモニーへ。


今日聴いたコンサート@サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー大ホール

 第5回プロコフィエフ国際コンクール 指揮部門 ファイナル 第2日

 サンクトペテルブルグ・アカデミー交響楽団
 ピアノ:不明 (1名)

 指揮:クワハラ・シズオ

  プロコフィエフ:交響曲第3番 ハ短調 作品44 第3楽章
  プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 作品26

 指揮:デイヴィッド・ビョルクマン

  プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 作品26
  プロコフィエフ:交響曲第3番 ハ短調 作品44 第3楽章


 こういうシンメトリカルなプログラムは不思議な気持ちになります。クワハラさんのエネルギッシュで表現意欲たっぷりなスタイルと、ビョルクマンさん (スウェーデン人) のどちらかといえばクールにまとめあげようとするスタイルが対照的で面白く聴けました。

 終演後、何人かでクワハラさんのお疲れさま会@中華料理屋。同席していた韓国人の方が、今日はヒットラーの誕生日で、スキンヘッドの集団が人を襲うという話を聞いたというので、クワハラさんとちょっぴり怖々しながら水を買いに出掛けたりしましたが、無事2人ともホテルに生還。

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