Diary


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Stroganoff.jpg 今日は多くの美術館や博物館が休みで、思ったところが見られなかったりして残念でしたが、ストロガノフ宮殿はやっていたので覗いてみました。かなり丁寧に修復されているようで、まるで新しい建物のようでした。ただしその料金 (1300円以上) の割にはあっさり見終わってしまって拍子抜けでした。
Kazan.jpg あとはカザン聖堂。その巨大な回廊の存在感たるやすごいものです。聖堂の中は、市民の教会としてしっかり機能しているようで、お祈りをしている方々が絶えませんでした。観光客の方が少なかったような。

 夜はコンクールの最終日。


今日聴いたコンサート@サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー大ホール

 第5回プロコフィエフ国際コンクール 指揮部門 ファイナル 第3日

 サンクトペテルブルグ・アカデミー交響楽団
 ピアノ:不明 (1名)

 指揮:ソー・ペリー・パーキン

  プロコフィエフ:交響曲第3番 ハ短調 作品44 第1楽章
  プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第1番 変ニ長調 作品10

 指揮:ジン・ゾウ

  プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第1番 変ニ長調 作品10
  プロコフィエフ:交響曲第3番 ハ短調 作品44 第4楽章


 今夜はアメリカ留学経験を持つ中国人のお二人が振りました。

 一人目、ソーさんは香港出身の26歳。話していても非常に感じのよいナイスガイです。とても若々しくてまるでティーンエイジャーのように感じることもあるほど。指揮をしているのは今回初めて見ましたが、誠実な指揮ぶりとそこから生まれるピュアな音色が彼の人柄そのものでした。
 
 彼の演奏中にちょっとしたハプニング。何とネコが客席に紛れ込んできて、演奏中に「ニャー」と、可愛い鳴き声がホールに響いてしまいました! 休憩時間中に係員たちが捕獲大作戦を決行。

 二人目のジンさんは36歳で上海音楽院出身。熱血漢といった風情で、ご自分の音楽をオーケストラにぶつけていました。シンフォニーのあとの、全てを出し尽くされたかのような表情が印象的。

 今日は終演後に結果発表という段取りだったのですが、21時前に終演して発表が22時10分頃と、随分審査には時間がかかりました。その間、20〜30名ほどでフィルハーモニーの客席で待ち続けたのですが、ほとんどの照明が消されてしまい、暗くて寂しい雰囲気でした。

 結果は、以下の通り。

  1位:ソー・ペリー・パーキン (中国 [香港])
  2位:デイヴィッド・ビョルクマン (スウェーデン)
  3位:Ja Kyung Year (韓国) / ジン・ゾウ (中国)
  入選:ミハイル・レオンティエフ (ロシア)
     クワハラ・シズオ (アメリカ)

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