Diary


4/23

 ロシア美術館に足を運びました。その名の通りロシアに関するものばかり集めた美術館です。描かれた人々の表情は何だか暗いものか厳しいものばかりで、見ているこちらまで暗い気持ちになってしまいました。


 今日はマリインスキー劇場もムソルグスキー記念オペラ・バレエ劇場も休演、フィルハーモニーはピアノ・リサイタルでしたので、エルミタージュ劇場での「白鳥の湖」を観ようと出掛けました。しかし残念ながらソールド・アウト。帰ろうとしたら呼び戻されたので何かと思ったら「25日のチケットならあるよ」と言われました。明日帰ると言うと「だったら今日のチケットを出しますよ」と言うので値段を聞いたら、2500ルーブル (1万円強) だというので止めておきました。

 ついてないなあ、と思いながらホテルに戻る道すがら、第1次の予選の会場だった Capella のところに来て、予選で振ったオーケストラが演奏会をやっていることを発見しました。既に開演していたけど飛び込みました。1000円しなかったし、曲の演奏中でも2階席なら入れてくれる緩い雰囲気が幸いして、コンチェルトの第1楽章の途中から聴けました。

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今日聴いたコンサート@アカデミック・カペラ

 サンクトペテルブルグ・カペラ交響楽団演奏会

 指揮:イリヤ・デルビポフ
 ピアノ:アレクサンドル・リュビャンツェフ

  ムソルグスキー:歌劇「ホヴァンシチナ」 前奏曲「モスクワ川の夜明け」 (未聴)
  プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 作品26
  シベリウス:交響曲第1番 ホ短調 作品39


 ロシア語のみのプログラムにはアーティストのプロフィールも曲目解説も一切なし。ただ、ピアノのリュビャンツェフ氏のところには第13回チャイコフスキー国際ピアノ・コンクールの入賞者 (??・・・ロシア語が解らないので・・・) であるというような但し書きがありました (あとで調べたところによると、第3位) 。

 オーケストラとのテンポのずれがあまりにも激しく、どんな演奏家なのかはちょっと分からなかったのが残念でした・・・

 後半のシベリウスは、第1次予選で私の次の人が振っていた曲でもありました。日本のオーケストラでは起こりえないことが次々に起こっていましたが、良い意味でさすがにコンクールの時とは比べ物にならないクオリティの演奏でした。演奏者の表情もポジティブなものでしたし、聴衆のカジュアルな雰囲気も悪くなかった。サンクトペテルブルグでの最後の夜に、結果的に楽しく過ごせて良かったです。

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