Diary


4/26 ~ 4/29

 晴れていれば20度を超えるほど温かい日々です。朝起きて、部屋の窓を開けると鳥のさえずりが耳に入ります。東京の春とプラハの春、両方の美しい季節を味わうことができて今年は幸せです。

 そんな春の陽気に気が緩んだのか、何をしても身が入らない日が続いています。困ったものですが、さらに言い訳をすれば、ヴィザのことが解決しきってなくて一日中そのことばかり気にしているせいでもあります。


 私のヴィザは有効期限が間違っているので、東京のチェコ共和国大使館からはプラハの外国人警察のある担当者に入国してから3日以内 (ただし警察の休日は日数に含めない) に会うように言われています。私が入国したのが先週木曜日、外国人警察は金・土・日曜が休みだったので、明日30日 (水) がリミットの日ということになります。ちなみに、この件と併せて外国人登録もなされるはずで、これも規則では明日がリミットになっています。

 ところで、この担当者へのアクセス方法については教えられないので自分で探すようにと大使館から指示されましたので、唯一の頼みの綱である大家さん夫妻に相談したところ、どういうネットワークを持っていらっしゃるのか分かりませんが、その担当者の電話番号を見事入手してくださいました。ところが困ったことに、その担当者は今日29日までは休暇をとっているというのです。

 ならば、明日電話で話を通してから警察に行けば問題ないじゃないか、なんですが、ヴィザ持ちの人が外国人登録をここプラハでするというのは非常に大変なことで有名でして、朝5時過ぎには順番待ちの行列が出来るとか、折角もらった番号札も営業時間が終わるまでに順番がまわってこなかった場合は全く無効、翌日全くはじめからやり直しだとか、それはもう恐ろしい話ばかりを聞くのです。ある人に伺ったところ、朝5時半に行って、8時に番号札をもらって、14時に順番がまわってくる、という体験をされたようです。ですから想像するに、電話をしてから警察に行って番号札をもらって、なんてやってたら、絶対明日中の処理なんて無理なのでございます。

 とりあえず大家さん夫人から <Stay cool. Don't worry.> と諭されているので、信じて明日の連絡を待ちますが、もし話がうまくいかなかった場合にはどうなるのでしょう。ネットでも、3日以内に外国人登録をしなかった、あるいは出来なかった人の体験談というのは見つからないので・・・ 逮捕?抑留??強制送還??? と悪い想像は膨らむばかりです。

 ここ数日は2つの演奏会に行きました。メルヴィン・タンは相当有名人だと思うのですが、あまりにお客の数が少なくてびっくりしました。


 26日に聴いたコンサート@ルドルフィヌム ドヴォルザーク・ホール
 
 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団演奏会
   (「ズデニェク・マーツァルとのルドルフィヌムの午後」シリーズ第4回)

 指揮:ズデニェク・マーツァル

  スメタナ:連作交響詩「わが祖国」 から 交響詩「ボヘミアの牧場と森から」
  チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調 作品36


 28日に聴いたコンサート@ルドルフィヌム ドヴォルザーク・ホール

 チェコ・フィルハーモニー・ピアノ・リサイタル・シリーズ第4回演奏会

 ピアノ:メルヴィン・タン

  C.P.E. バッハ:幻想曲 ハ長調 Wq 59-6 H.284
  ハイドン:ピアノ・ソナタ第62番 変ホ長調 Hob. XVI: 52
  ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調 作品31-2 「テンペスト」
  メシアン:「幼子イエスへの20のまなざし」 から
        a) 第17曲「沈黙のまなざし」
        b) 第14曲「天使たちのまなざし」
        c) 第11曲「聖母の最初の聖体拝受」
        d) 第15曲「みどり児イエスの口づけ」
  ショパン:ノクターン第8番 変ニ長調 作品27-2
  ショパン:ワルツ第7番 嬰ハ短調 作品64-2
  ショパン:スケルツォ第2番 変ロ短調 作品31
  アンコール/モーツァルト:ピアノ・ソナタ第15番 ハ長調 KV 545 第2楽章
  アンコール/ (曲目不明)


BGM: シューベルト:ピアノ・ソナタ第15番 変ロ長調 D 960
             アンドラーシュ・シフ (Pf.) (1993年録音、Decca)

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