Diary


5/1

 <Im wunderschoenen Monat Mai...> とついつい心の中で口ずさんでしまう、美しい5月がやってきました。プラハの街も花が咲き乱れ、多くの観光客が押し寄せています。もうすぐ「プラハの春」音楽祭も始まりますし、絶好の観光シーズン到来という感じでしょうか。私も雑事が一段落したら暇を見つけてあちこち出かけてみたいと思っています。

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 本当に、外を歩くには良い季節です。私も出来るだけトラムに乗らずに、徒歩で移動しています。とはいっても私の場合、運動不足による体重の増加を少しでも食い止めたい、というのが真の目的です。実はここ半年で6Kgも太ってしまいまして・・・


 今日聴いたコンサート@ルドルフィヌム ドヴォルザーク・ホール

 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会
                    (ABチクルス第8回 / 第1日)

 指揮:ジョナサン・ストックハンマー
 チェロ:トルルス・モルク

 カベラーチュ:序曲第2番 作品17
 スホニュ:交響組曲「変容」
 プロコフィエフ:チェロと管弦楽のための交響的協奏曲 ホ短調 作品125
 アンコール/ (曲目不明、チェロ独奏)


 今回の演奏会はもともと指揮にネーメ・ヤルヴィ氏が予定されていましたが、キャンセルによりストックハンマー氏に変更になりました。年齢が分からないのですがお見かけした感じでは30代後半から40代前半くらいでしょうか。プロフィールによると現代ものをお得意にされているようで、おそらくは直前のオファーだったであろうにもかかわらずこの難しいプログラムをばっちり掌握されているのにはただただ感服するばかりです。

 前半、見慣れない作曲家が2人続いていますが、共に1908年生まれ、今年で生誕100周年を迎えたチェコの作曲家です。どちらの作品もかなりスタミナを要します。後半はこれまたヘヴィーなプロコフィエフ。モルクさんのチェロはピーンと張った音が舞台の後ろ側から聴いている私たちのほうまで良く届いてきました。チェロ協奏曲というのは非常にソロがオーケストラの響きの中に埋没してしまいやすいという印象が今まであったのですが、今夜は全くそんなことがなくて目を開かされた思いです。
  

BGM: シューマン:詩人の恋
     ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ (Bar.) / 小林 道夫 (Pf.)
                        (1974年録音、Creative Core)

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