Diary


6/5

 今日聴いたコンサート@ルドルフィヌム ドヴォルザーク・ホール

 ヨセフ、マリエ、ズデニュカ・フラーヴェク財団と
      チェコ・フィルハーモニー管弦楽団による祝賀演奏会

 指揮:イルジー・ビェロフラーヴェク
 ピアノ:イヴォ・カハーネク
 語り:アルフレド・ストレイチェク

  ノヴァーク:交響詩「永遠のあこがれ」 作品33
  マルティヌー:ピアノ協奏曲第4番 「呪文」 H 358
  オストルチル:カレル・レゲルの詩に基づくメロドラマ
               「死んだ靴職人と若い踊り子のバラード」 作品6
  ドヴォルザーク:交響詩「金の紡ぎ車」 作品109


 演奏会名称の訳には全く自信がありません。ごめんなさい。

 約半年ぶりのビェロフラーヴェク氏のチェコ・フィルへのご登場でした。氏のお仕事ぶりからはまこと学ぶべきものが多いです。

 今日の演奏会はチケットの発売が遅かったためか、お客さんの入りが少なかったのが残念。私はオルガン側の席のチケットを持っていたのですが、このような時の常でそのエリアに通じるドアは鍵がかけられてしまい、2階席後方に座るようにと言われてしまいました。指揮ぶりを前から見たかったのに・・・

 ノヴァークはちょっとドビュッシー色が強いのが気になる時もありますがうっとりするようなとても美しい曲です。日本では演奏されたことはあるのでしょうか? 少しはあるのでしょうけれども。ビェロフラーヴェク氏の演奏会を見るのは今日が6回目だと思いますが、かつてない激しい指揮ぶりで少しびっくりしました。

 マルティヌーはかなり合わせるのが難しそうなスコアで、読んでいて頭が痛くなるような作品でしたが、マルティヌーを振らせたら世界の誰にも負けないビェロフラーヴェク氏とはいえ余裕しゃくしゃくに合わせているのには脱帽ものです。

 オストルチルは語り付きの作品なのに容赦ない3管編成でオーケストラが鳴りまくります。新しい楽譜を使用していたようだったのでてっきりもとはピアノ伴奏か何かのものを今回のために誰かがオーケストレーションしたのかと思っていましたが、伺ったところによるとオストルチルのオリジナルであるとのこと。1905年に初演されていますが、この当時既にマイクロフォンを使用していたのでしょうか? 今日はかなりマイクのヴォリュームを上げていましたがそれでも時には聞き取れないくらいでした。

 私のお目当てはやはり最後のドヴォルザーク。リハーサルの時から思わず涙が出てしまうような美しい音色でした。やはりチェコ・フィルのドヴォルザークは特別です。ビェロフラーヴェク氏はChandos へのレコーディング同様少しカットを施していました。

 しばらく通いつめていた演奏会も今日で一区切り。


BGM: ノヴァーク:交響詩「永遠のあこがれ」
     フランティシェク・イーレク指揮ブルノ・フィルハーモニー管弦楽団
                          (1986年録音、Supraphon)

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