Diary


8/3

今日聴いたコンサート@市民会館 スメタナ・ホール

プラハ・プロムス2008
「ラスト・ナイト」

指揮:ペトル・アルトリヒテル
管楽アンサンブル:ジョヴァンニ・オクテット
ホルン:ラデク・バボラーク
ナレーター:カレル・ロデン
チェコ・ナショナル交響楽団

 R.シュトラウス:13管楽器のためのセレナード 作品7
 R.シュトラウス:ホルン協奏曲第2番 変ホ長調
 R.シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはこう語った」 作品30


 今日は演奏以外でびっくりしたことがいくつかありました。まずは開演前、日本のある音楽事務所の方にお会いしたこと。ヨーロッパ各地を打ち合わせを兼ねてまわってらっしゃるということでした。先日もミュンヘンで偶然日本人の仕事仲間に出会ったことがありましたが、海外での旧知の方との偶然の出会いは日本にいるときのそれとは比較にならないほどびっくりするものです。

 しかし最大のびっくりは本番中に起こりました。今日は一階席の後方で聴いていたのですが、中央の通路にテレビカメラがあったので何だろうとは思っていました。そうしたら何とバボラーク氏の協奏曲の演奏中にカメラが回り、照明が付き、演奏中のステージをバックに女性アナウンサーがマイクを持って喋り始めたのです!! しかも老男性との対談まで始めてしまいました。若干小声ではありましたが普通に声を出して喋っていました。はてさて一体これは許可あってのことなのでしょうか (まさか、ね・・・) 。だとしたら主催者は一体どういう神経なのでしょうか?? (もちろんテレビ局もですが!!) 結局話の途中で客席の誰かが対談中の2人の間に割って入って、カメラも手で塞いで撮影を止めさせていましたが (これもすごい光景でした) 、今度はカメラマンがうるさい音を立てて演奏中に撤収し始めてホールの係員に止められていました。全くもって信じられない光景でした。おかげで折角の初生バボラークの印象が全然ありません・・・

 最後のびっくりは休憩時間に日本人のある若手大物指揮者にお会いしたことでした。この方にはかれこれ5年くらいはお目にかかっていませんでしたがしっかり覚えてくださっていたのは流石だなあと思いました。私も見習わなくては。

 今日の指揮者、アルトリヒテルさんは5月の「プラハの春」音楽祭のオープニングの時と同様、かなり激しい指揮ぶりで、何度も飛び上がっていらっしゃったほど。「ツァラトゥストラ」での弦楽器はディヴィジが多くなるとまるでヤナーチェクのような響きを出していたのが何とも不思議な感じでした。プログラムにナレーターのお名前があったのでもしや曲中にナレーション?と心配していたのですが、曲の始まる前に数分お話をされただけで、音楽をじっくり聴きたい私としてはホッとしました。


BGM: R.シュトラウス:ホルン協奏曲第2番
     ペーター・ダム (Hr.)、ルドルフ・ケンペ指揮シュターツカペレ・ドレスデン
                              (1975年録音、EMI Classics)

Copyright©  Takeshi Ooi. All rights reserved.