今日聴いたコンサート@ルドルフィヌム ドヴォルザーク・ホール
「ドヴォルザークのプラハ」音楽祭
チューリヒ室内管弦楽団
指揮:ムハイ・タン
ピアノ:マルティン・カシーク
エルガー:序奏とアレグロ 作品47
ヤナーチェク:弦楽のための「牧歌」
リスト:ピアノの弦楽のための「呪い」 S.121 作品452
マルタン:時の光彩のパヴァーヌ
ドヴォルザーク:弦楽セレナーデ ホ長調 作品22
アンコール/ (曲目不明)
弦楽合奏の演奏会。初めて聴く団体でしたが素晴らしかったです。技術的に不足が無いということもありますが特に首席奏者たちがただ合わせるだけではなく積極的に音楽的な表現を創り出そうとしていたところが見ていても聴いていても大変に心地良かったです。
このオーケストラの芸術監督を務めているムハイ・タン氏の指揮を見るのも初めてでした。基本的にはエレガントな振る舞いでしたが、一方かなりの曲で不意打ちのように振り出していらっしゃいましたし (それでもオーケストラの方は慣れているようで驚きもせず入っていたのは面白かったです) 、今日は指揮台を用いていなかったせいもありますが奏者のかなり近くまで迫っていって振られたりされていました。私は棒が楽器に当たってしまうのではないかと冷や冷やしました。
しかしながらこのタン氏、示すテンポに狂いが全くありませんし、拍で音楽を切ることなくオーケストラをストレスなく泳がせるその術は尋常ではありませんでした。上海音楽院の指揮科の主任教授でもあるようです。きっと指揮法に対する確固たる哲学をお持ちのことでしょう。
プログラムの内ヤナーチェク、リスト、マルタンは初めて聴く作品でした。ヤナーチェクの初期の作品よりもリストの方が全然モダンな音使いで続けて聴くと改めてリストの音楽の革新性のようなものに驚きます。マルタンも是非演奏してみたい美しい作品。今晩はこのマルタンからほぼアタッカ気味にドヴォルザークが開始されました。
アンコールもとても美しい作品だったのですが、どうしても曲名と作曲者を突き止められず。残念!