プラハに戻ってきて3日、少しずつ時差ボケも直りつつあり生活のペースを徐々に取り戻してきています。毎日5時間以上はドヴォルザーク・ホールの中にいるのであっという間に一日が過ぎてしまいますが、こちらでの滞在もあと半年ほど。こちらにいる間に読もうと思って持ってきた本や楽譜、語学の教科書などもまだたんまりとあるので上手に時間をこしらえたいと思います。
本といえば、ここ一年間くらい続いていた読書の習慣がこの2ヶ月ほどはばたばたしてすっかり途絶えてしまっていましたが、こちらもペースを少しずつ取り戻し、最近はヘッセの「知と愛 (ナルチスとゴルトムント) 」を読み終えました。自分の中のナルチス的なものとゴルトムント的なもののバランスをどうとって生きていくのかということで、色々と考えさせられること、発見させられたことがありました。ヘッセがおそらくは長年の葛藤の後にこの著作で示すに至った、ナルチスとゴルトムントの愛の結びつきの境地に、果たして私はいつか辿り着くことができるのかどうか。
夕方には久しぶりにチェコ語のレッスンを受けました。結局約2ヶ月間チェコ語の勉強には手つかずでしたので、もう現実を直視したくないほど文法・単語ともに忘れまくってしまっているのですが、ついに再び (少々怖々とではありますが) エンジンをかけはじめました。マンツーマンで逃げどころがないレッスン後は、情けないかなどっぷりと疲れ果てて脳がろくに働きませんでした。
BGM:リスト:交響詩「オルフェウス」
アールパード・ヨー指揮ブダペスト交響楽団 (1984~1985年録音、Hungaroton)