Diary


11/14

 朝、散歩がてら聖ペテロ聖パウロ教会を見に行きました。ブルノの中でもシュピルベルク城と並んで最も目立つ建築物の一つです。


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 <Zelný trh>、緑の広場と訳されてもいますが要は野菜市場である広場では、市が賑わっていました。

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 11時過ぎの電車でマーラーが子供時代を過ごしたイフラヴァへ。ここも念願の地です。2時間半弱でしたがバスで行ったほうが早かったかもしれません。

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 駅から町の中心部までは徒歩で15分ほど。思ったより人出も多く、都会とは言えないまでも賑わいは結構ありました。町の中心、マサリク広場にもやはり市がたっていましたし。

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 この町での目的地はただ一つ、現在博物館になっている、マーラーが過ごしていた家です! 広場ではこの家と逆の方向に「マーラー博物館」の案内の矢印が出ていたし、数年前までは博物館は近所の別の場所にあったようなのですが、その近所の博物館はこの建物の中に移転したし、広場の案内は間違い、つまりはここに来れば全ては事足りる、とは係員の方のお言葉。

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 いやはや、中学生の時から写真では見ていた憧れの地に遂に辿り着きました (ちょっと大げさ) 。この家でマーラーは生後間もなくから (9ヶ月に終わるプラハでの勉強生活を除いた) 15歳までの間暮らしたのです。マーラーがいた当時のイフラヴァは現在にも増して都会であり、音楽協会などの活動も相当活発だったようで、しかもこの家は町のほんとに中心にありますし、マーラーは子供の頃から都会人だったとも言えそうです。

 「グスタフ・マーラーとイフラヴァ」という、あまりにそのままなタイトルの展示の内容は殊更特別のものではありませんでしたが、マーラーはボヘミアの、しいてはチェコの作曲家であるというここの人々の感覚に同調するに足るものでした。ちなみにここイフラヴァは、プラハとブルノの大体中間ぐらいに位置しています。

 プラハまでの帰りはバスで。バス停に着いて時刻表を見て、乗ろうと思っていたバスが昨日と同じ Student Agency 社のものであったことに初めて気付きました。そして続々と人がバス停にやってきたので、もしや、と不安な気持ちになりましたが、その不安は見事に的中、予約で一杯だったそのバスには乗れず、どんどん寒くなってくる屋外で1時間近く待ち、ようやく次の別の会社のバスでプラハまで戻ってこられました。というわけで、最後に情けない思いをしたのは残念でしたが、それを除けば良い小旅行でした。

 比較的寒くない日が続いていた今日この頃ですが、今夜は2度くらいまで気温が下がって、いよいよ冬が近づいているという感じがしてきました。


BGM:マーラー:交響曲第3番
    ヴァーツラフ・ノイマン指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団ほか
                            (1994年録音、Canyon Classics)

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