Diary


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 数日遅れで知ることになりましたが、指揮者の鎌田由紀夫さんが6日、急逝されました。

 気になって少し調べましたところ、鎌田さんは1958年のお生まれとのことですからまだ50歳、そのあまりに早すぎる死はとてつもなく大きなショックです。


 鎌田さんの指揮される演奏会を聴くことは遂に叶いませんでしたが、何度かリハーサルを見学させていただいたり、お話をさせていただいたことがあります。リハーサルでは、音楽への強い思いを常に溢れさせ、理想の響きを夢見るように指揮されながらも、その指摘はあくまでご自身のヴァイオリニストとしての経験に裏打ちされた実際的かつ即効果を生むものでした。また私とお話をしてくださる時には大変フランクに接していただきましたが、かといって良き一線を超えることは決してありませんでした。鎌田さんは、私にとっては、知情意のバランスがいつでもしっかりととれた、大人の、心の強い人間でありました。私はもう、氏とお会いすると、いつでも自分のことを恥ずかしく思ったものでした。

 いつか私も、鎌田さんのような、心の強い、しっかりとした大人になれますように。そして、いつ、突然、人生に終わりがきても後悔しないような、精一杯に生きる一日一日を重ねていけますように。

 鎌田さん、あなたの姿から私は実に多くのものを学ばせていただきました。本当にありがとうございました。今は、どうぞ安らかにお眠りください。

 ご冥福を心よりお祈り致します。

 (文章が全然まとめられませんでした・・・)

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