Diary


2/14~15

 二週間弱の旅行から12日に帰ってきました。ちょっと、いや、かなり色々とあった旅行だったのですが、それを書いているといつ現在の日記に辿り着けるか分からない感じです。プラハに戻ってきたらデスクワークに追われ気味で、パソコンに向かい過ぎのせいか肩こりあるいは目の疲れからくる頭痛もひどく、あまりゆっくりこの日記も書いていられないということもあります。しかしせめて演奏会に行った日の記録ぐらいは残しておきたい (全く自分のためですね、すいません) ので、旅行中のことは少々後回しにして、出来るだけリアルタイムに近いことを書き続けていきたいと思います。頭痛がおさまるまでは少々乱雑な書き方になるかもしれませんがお許しを。


14日に聴いたコンサート@ルドルフィヌム ドヴォルザーク・ホール

ファジル・サイ ピアノ・リサイタル

バッハ=サイ:幻想曲 BWV 542
ハイドン:ピアノ・ソナタ第48番 ハ長調 Hob. XVI: 35
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番 変ロ長調 作品83
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 S. 178
アンコール/サイ:ブラック・アース
アンコール/ガーシュウィン=サイ:サマータイム
アンコール/モーツァルト=サイ:トルコ行進曲 “ジャズ”


 今夜はFOK (プラハ交響楽団) 主催の室内楽シリーズの中の演奏会でした。久々にルドルフィヌムに来ましたが、やはりこのホールは落ち着きますし、何より音響が抜群です。

 サイ氏の音楽は強烈でした。バッハの低音はまるでオルガンのように響き、教材として使われることの多いこのハイドンのソナタ (私も子供の頃に弾いたおぼえがあります) から驚くほど多彩なニュアンスを引き出し、プロコフィエフとリストはバーバリスティックな部分と繊細な部分との対比が極められていて圧倒的でした。加えて3曲のアンコールも最高で、特に最後の「トルコ行進曲」のあと客席は瞬時に総立ち状態になりました。

 なんだか圧倒されて、ふらふらと部屋に戻ってきました。私はあまりピアノ・リサイタルというものに熱心に通うほうではないけれど、彼の演奏会だけはまたぜひ行ってみたいと思います。

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