Diary


6/4 ~ 6/5

 ハードな二日間でした・・・


 まず3日の打ち上げからホテルに戻ったのは0時頃、起床が3時で荷造りや譜読みなど各種準備。福岡空港へ。スーツケースの重量がすごいことになってしまい、「今回はサービスしますけど・・・」と航空会社の方に怒られ気味に言われてしまいました。7時5分発の便で羽田へ。モノレールで浜松町へ。山手線で東京駅へ。上越新幹線で高崎へ。宿泊ホテルにてスーツケースを預かってもらい、早い昼食を食べてから群馬交響楽団の練習場へ。

 13時からリハーサル。2つの新しいプログラム分を。簡単にいかない曲がいくつかあり、自分の手際の悪さも手伝ってほぼ18時までみっちりかかりました。ヘトヘトになりながら慌てて再び新幹線。サントリーホールでフェドセーエフさん指揮モスクワ放送交響楽団の演奏会の後半、チャイコフスキーの4番を鑑賞。ライヴでこのコンビの演奏会を聴くのは高校2年生の時以来かな? 何と個性的な響き、解釈、棒とオーケストラのコミュニケーション感覚。でもお客さま (私もその一員) はそれこそを楽しみに演奏会に来ている感じがきわめて強く。とにかく、とにかくオーケストラというのは独自の個性を強く持っていなければとの思いを新たにしました。

 会場では何人もの知人の方々にお目にかかる。終演後は一緒に聴いた同業の友人と新橋で夕食。最終の上越新幹線で再び高崎。

 5日も少し早起きをして準備。富岡市のかぶら文化ホールで11時からと13時半からとの2回、それぞれ別プログラムで群馬交響楽団移動音楽教室の本番。全体的にいつも思うことですが、群馬県の子供たちはとても静かに音楽を聴いてくれます。かぶら文化ホールは音響良好で気持ち良かったです。また演奏してみたいホールでした。

 プログラムの中に、約20年前に群馬交響楽団が委嘱をした青島広志さん作曲の「イソップ動物記」という曲があり、これがナレーションもからむ30分ほどの大曲でして、構成が複雑なところもあり本番はなかなかドキドキでしたが、ストーリーは青島先生独特のジョークもたくさん入っていて面白かったです! これから何度も演奏することになると思います。今日はこの曲をはじめ、生まれて初めて演奏会で指揮をさせていただく曲が何曲もありかなり気が抜けない感じでした・・・ 来月も群馬交響楽団の皆さまにお世話になるのでそれまでに自分の中でもう一度しっかりあたためておくようにしたいと思います。

 それからこれは書かねば!午後の本番でソプラノの國光ともこさんと初共演しました。彼女、素晴らしいです!無理も無駄もなく、高音域から低音域までバランスがよくとれていて・・・ これからもっと活躍すべきソプラノだと思いました。私もまた機会があったらご一緒してみたいです。

 スーツケースを引っ張ってやっと自分の家に。へろへろしてすぐにベッドに入り込みました。


BGM:青島広志:イソップ動物記      
           青島広志 (ナレーション) 、田中良和指揮群馬交響楽団 (Fontec)

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