Diary


1/2 ~ 1/5

1/2

 今ごろ大掃除。引っ越した頃は熱を入れていた家の掃除ですが、秋からは忙しさにかまけていい加減になっていたので久しぶりに徹底的に雑巾がけなどをしました。細部のディティールを磨きあげていくことが全体のクオリティにダイレクトに反映されるところが演奏にも似ているなあ、なんて思いながら掃除してました。変な人ですね。

 やっとすっきりして、新年を迎えた気分になりました。


1/3

 仕事始め。新国立劇場でニューイヤーの舞台稽古でした。稽古場で同じ高さからダンサーを見ているより、ピットからのほうのがダンサーが何を踊っているのかがよく分かります。いやはや指揮台というのは本当に超特等席なのですよね(指揮さえしなければ!?)。

 先月は劇場に通いつめていたので、今日は何だか昨年に戻ったかのような不思議な気持ちにもなりました。

 夜はぎりぎり19時前には家に戻って、テレビでNHKニューイヤーオペラコンサートの中継を観ました。今年はまた昨年とは違った、演出色の強い雰囲気のコンサートで楽しめました。


1/4

 新国立劇場ニューイヤー・オペラバレス・ガラのゲネプロ。今回オペラの方で指揮をされる菊池彦典マエストロに私は大変感銘を受けております。マエストロは一心にイタリア・オペラを愛し、その分野でお仕事をなさってこられた方。一つのことを追求し続けてこれらた「愛とノウハウの集積体」がマエストロの棒から、というよりは全身からオーラとして強烈に放射されています。私はおおよそ指揮に関わる分野だったら何でもやりたい、やってみようという感じでお仕事をさせていただいていますが、今回マエストロに出会って、果たしていつまでもそれで良いのか、ちょっと考えてしまいました・・・ これから10年くらいかけて、じっくり模索していきたいと思います。何かの分野に自分のキャリアを絞っていくのか、あるいは広いパースペクティブから色々なジャンルを捉えることに拘って仕事を続けていくのか。自分にはどちらが向いているのでしょうか・・・


1/5

 オペラパレス・ガラの公演1日目。東京フィルも素敵な演奏をしてくださいましたし、舞台上もかなりバッチリいっていたのではないでしょうか。お客様の反応も良く感じられ、それによって舞台がさらに盛り上がっていっておりました。「こうもり」も楽しいけれど「パ・ド・フィアンセ」の6人のダンサーも本当に魅力的です! 明日も気を緩めず頑張ります。

 後半のオペラは客席でゆっくり楽しみました。バレエもオペラもやる自分としては、このようなコンサートの機会をきっかけに、今までバレエにしかいらっしゃらなかったお客さまがオペラにも興味を持たれる、あるいはその逆、というようになれば嬉しいなと思います。両者はかなり様子が違うのは確かですけれど、総合芸術としての魅力度は同じですので。

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