今日は誕生日で、34歳になりました。これまで毎年大抵誕生日には何がしかの練習が入っていました。昨年と一昨年の場合は仙台市民交響楽団の練習で、団員のみなさんに祝っていただいたりして、とても幸せだったのを良く覚えています。
今年の誕生日はそんなわけにはいきませんでした。
晴れていれば20度を超えるほど温かい日々です。朝起きて、部屋の窓を開けると鳥のさえずりが耳に入ります。東京の春とプラハの春、両方の美しい季節を味わうことができて今年は幸せです。
そんな春の陽気に気が緩んだのか、何をしても身が入らない日が続いています。困ったものですが、さらに言い訳をすれば、ヴィザのことが解決しきってなくて一日中そのことばかり気にしているせいでもあります。
一転して今日は冷え込んだ空気で、気付けば雨まで降ってきて、日中はかなり寒かったです。とはいってもサンクトペテルブルグに比べれば温かいですけどね。
いよいよプラハに戻ります。
ホテルをチェック・アウトしてから空港に向かうまでの少しの間、シェレメチェフ宮殿の音楽博物館に立ち寄りました。所謂歴史的な楽器は多数ありましたが、音のサンプルが聴けるわけでもなく、展示方法も少々雑然としていたのは残念。プラハの楽器博物館がかなり楽しかったので、期待しすぎたかな・・・ 館内にはショスタコーヴィチやムラヴィンスキーが使用していたというピアノも置かれていました。
ロシア美術館に足を運びました。その名の通りロシアに関するものばかり集めた美術館です。描かれた人々の表情は何だか暗いものか厳しいものばかりで、見ているこちらまで暗い気持ちになってしまいました。
再度エルミタージュ美術館へ。前回見なかったダ・ヴィンチ「リッタの聖母」や、マティス、ピカソなど。今日見た中ではトロワイヨン「市場への出発」の吸い込まれそうな光の感覚に強く惹かれました。
これも再び訪れた楽譜屋では、ショスタコーヴィチの交響曲第13番「バビ・ヤール」の自筆譜のファクシミリというのを発見。重いし、自分がこのファクシミリを有効活用する日が果たしてあるのだろうかとちょっと悩みましたが、あまりに日本ではあり得ない安さだったので、思い切って購入してしまいました。
エルミタージュ美術館はとにかく大きいので、2回は足を運ぶつもりでいます。今日はとにかく美術館内の地図も持たず、乱雑に歩き回ってみました。
よく眠りました。一夜明けてみて、急に根詰めてスコアを読む必要がなくなってしまったのに戸惑い、何となくグラズノフの6番などを読んでしまいました。
午前中はゆーっくりと過ごしました。プラハからは、先日のマンフレッド・ホーネック氏とチェコ・フィルハーモニーのベートーヴェンの7番が素晴らしかったというメールが。そろそろ、プラハに戻る日も近づいてきました。
先日発給された私のヴィザ、有効期限にチェコ外国人警察のミスがあるということで、プラハに戻ったらすぐに動き始めなくてはなりません。これがヴィザ獲得物語の最終章になることを祈ります。
今日はまた小雨がちらついていました。ホテルであらかじめ本番服に着替えてしまって、コンクールの会場へ。
今日は曲目を決めるくじ引きがあるので再度予選会場に足を運びました。全員が振っているミヤスコフスキーの交響曲は、さすがにオーケストラも昨日より格段に良い響きを奏でていました。
第二次予選の第一日目を見に行きました。今度の会場、Beloselsky-Belozersky Palace は、ホテルからは徒歩10分強なので一次の時より随分楽になりました。オーケストラも変わり、St. Petersburg State Symphony Orchestra というオーケストラで、今度は通常配置。
昨日の話の続きですが、大阪センチュリー交響楽団の大阪府からの補助金が廃止されるという件について、署名運動が始まっているようです。時間がかなりないようですが、皆さんにもぜひご協力していただきたいと思います。詳細は以下のURLをご参照ください。
http://osaka-century.sakura.ne.jp/
あいにくの雨。さすがに雨の中徒歩40分はきついので、タクシーで予選会場に行きました。タクシーの運転が荒いうえ、バスまでも急に横入りしてきたりするので、恐ろしいことこの上なかったです (帰り道のネフスキー大通りで事故っている車を見ましたが、当然だと思いました) 。ホテルから呼んだタクシーですが、料金もかなり高い印象。
朝10時から第1次予選が始まるので、40分かけて Capella という会場に徒歩で出かけました。朝はまだまだ寒いです。テレビによると2.5度とか、そのくらい。
いよいよコンクールが始まります。といっても今日は演奏順を決める会のみ。コンクール事務局から送られてきたメールに書かれている住所をホテルのフロントでもらった街の地図で何とか探し当て、会場に着きました。
朝4時過ぎに起きてしまいました。今日のサンクトペテルブルクは一日中雨模様。
朝7時前にはホテルをチェックアウトして空港に向かいました。この空港はヒースロー空港同様自動チェックイン機でチェックインを済ませるタイプ。そのあとスーツケースを預けにカウンターに行ったら遂にチャージをとられました。でもチャージは飛行距離によって変わるようで、今回は1万円ほどで済んだのでそれほどのショックはありませんでした。大したものは何も持ってきていないのですが、コンクールから要求されている曲目がとにかく多くて、ほぼ全曲をミニチュア・スコアにしてもかなりの重さになってしまうんです。
お昼近くのスカンジナビア航空の便でコペンハーゲンへと発ちました。スーツケースは28Kgの重さがありましたがチャージは幸いにも取られませんでした。フライト中はほとんど寝ないでずっと楽譜を読んでいました。でもこれだけ時間があってもシンフォニーを3〜4曲程度しか読めなかった・・・
バレエの公演が終わってからの9日間は矢のように過ぎ去り、もう明日は日本を発つ日になってしましました。